十八章 幕間劇
ころの任務内容
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を合わせるのが大変でしたけど・・・・」
「なるほど。でももし他の仕事だったら。どうするつもりだったんだ?」
「だいたいの仕事は野武士だった頃にしていましたから、それは別に何でも」
「さすがころちゃんだね・・・・」
そういうスキルが広範囲だとありがたいんだよな。それにそういうのは今までの積んできた経験の差だな。
「倉の中身は報告した通りだったのですけど」
「物資は軒並み召し上げだったのだろう?質も量も悪いと聞いた」
「はい。御蔵入同心は、品を納めに来る座の皆さんの顔も直接目にする立場だったのですが・・・・」
「ああ。そういうことか。ちょっとどころではないキツさだな」
俺達も町で色々情報集めていたけど、いくらでも悪口が出てきたしな。その悪口を向けられる側だと、そりゃ忍び込んでいるだけでもいたたまれるだろうし。
「春日山の商人の人達も、美濃みたいに元気を取り戻してくれればいいのですけど・・・」
「それは美空に任せるしかないよ」
何とかできないかなとは思っても、俺達は協力者だから。越後の政治に口を出せる立場ではない。まあ、商いの神には頼んでいるけど、それは美空が春日山を取り戻した後だと思うし。
「難しいですね・・・・」
「それでどうなったの?」
「うん。しばらく色々調査して、忍び込む日も少なくなってきたから、人質のお二人の場所も確認しておこうと思って・・・・」
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「・・・・はぁ、もうやってらんねぇなぁ」
「俺も。やっと仕官出来たって三日目までは嬉しかったけど、これ間違いなく失敗だよなぁ・・・・」
「今は何日目なんです?」
「五日目」
「・・・・・・」
「俺もまだそんなに長くないけどよ。噂じゃ景虎様って、人じゃ太刀打ち出来ないくらい強いって言うじゃねえか」
「何だよそれ」
「神様だか仏様だかを呼び出して、こう、ばーっと大軍でも何でも一発で薙ぎ払っちまうんだとよ」
「・・・・何だそりゃ?酔っ払いの噂話だろ。信じてるんじゃねーよ」
「私もその話、聞いたことありますよ」
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「ちょっと待って」
「どうしたの?」
「ころちゃん、上州弁じゃない」
「・・・・・そっち!?」
「あー。上州弁ではなかったな」
面接シーンもよーく考えたら、上州弁ではなかったし。
「同僚の人も上州出身って言ってたし、ほんとは上州弁で喋ってたんでしょ?だったら、ちゃんと再現してよー」
「嫌だよ。どうせまたひよが大笑いする
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