十八章 幕間劇
ころの任務内容
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・・・ぷっ。あははははははははっ!」
「あーっ!だから言いたくなかったのにー!」
「だ、だって、ころちゃんがそうだんべぇ、って、ねえ、一真様っ」
「うーん。俺は色々と耐性がついてるから笑わないけど、ころの口からそれを言ったら笑ってしまうな」
別に訛りをどうこう言うつもりではないが、ころが真面目に言うと、想像以上の破壊力がある。
「もう、話さないよ!ひよ」
「う・・・・ごめん、ころちゃん。私もう笑わないから・・・・」
「・・・・約束だよ」
「分かった。約束するよ」
俺ところは黙っていたら、また笑うひよ。どうやらツボにはまった様子だ。上州弁は、べぇとのぉを付けると上州ぽくなるのだと。これ以上引っ張るところも悪いし、せっかく自分の口から話してくれている。
「そのあとどうなったんだ?」
「で、紹介状もありましたし、ご飯を食べてすぐに城に向かったのですが・・・・」
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「うむ。ならば明日から来てもらおう」
「・・・・・・・へ?」
「業正殿の書状もあるのだろう。箕輪では何をしておったのだ?」
「は、はぁ・・・・。部隊の指揮から縄張り、台所奉行まで何でもしておりましたが、一番長く任されたのは御蔵の管理にございます」
「御蔵の管理が出来るのなら、尚のこと良い。見て分かろうが、とにかく人が足らんのだ。詳しい事は明日遣わす。長屋の一室を与えるゆえ、今日はもう休んで良いぞ」
「は、はぁ・・・・」
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「なんだそりゃ?」
「推薦状も、ほとんど見ずに返されましたから。箕輪城で働いていた、って所しか見てない位の勢いでしたよ」
「ホントに人が足らなかったんだね・・・・」
「そうだとも思ったんだけど・・・・何だかんだで推薦状って凄いんだねってびっくりしたよ・・・・。尾張や美濃に仕官しようと思ってた頃は、あんなに大変だったのに・・・・そういえば一真様にお仕え出来るようになったのも、ひよが一真隊にいてくれたからだしね・・・・」
何か知らんが、ころから黒いオーラが出ている。
「こ、ころちゃん、大丈夫!?」
「ほら、戻って来い。ころー!それからどうなったんだ!御蔵入同心!」
御蔵入同心・・・・倉の物資を管理する業務に従事している人の事。
「あ・・・ああ・・・・ええっと・・・・」
やっと戻ってきた。
「御倉の仕事は川並衆を率いていた頃も、一真隊に入ってからも同じような事をしてましたから。難しい仕事じゃありませんでした。同僚も上州出身だったので、話
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