十八章 幕間劇
ころの任務内容
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の聞いていない!大活躍じゃない!」
「そんな事ないよ」
「俺も詳細は聞いてないな」
報告があったのは、城の状況と人質についての事務的な話題だったし。
「聞きたーい」
「ひよ・・・・」
「俺も聞きたいな」
「一真様まで・・・・」
「聞きたいですよね、一真様」
「そりゃそうだろうよ」
まあ、本当は色々と聞いていたけどね。小型盗聴器で聞いていたけど。肩を寄せ合った俺と、その向こうから覗き込んでくるひよの視線に、ころは小さくため息を吐いた。
「じゃあ・・・・ちょっとだけですよ?」
「身分は・・・・上野国から流れてきた浪人という事にしました」
「設定どおりだな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「御免」
「へい、いらっしゃい」
「適当に食べられる物を頼む」
「はいはい。・・・・お客さんも仕官したくて流れてきた口かい?」
「ああ。上野から来たんだが・・・・」
「上野ねぇ・・・・。あの辺の人達とは随分喋り方が違うね?」
「・・・・俺は武蔵に近い辺りの出だから、連中とは訛りが違うんだよ」
「ころちゃん、俺なんて言ってるんだ?」
「うるさいなぁ・・・・。ちょっとくらい偉そうにしとかないと、バカにされちゃうんだよ」
「そんなもんかね。まあ、越後でも場所によって言葉は違うけどねえ」
「・・・・あの辺りの連中も上野から?」
「らしいよ。上野はどこかの武将のお取りつぶしでもあったのかね?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「で、ちょうど良かったからその上野の人達の近くに行って、何となくですけど上州の言葉を覚えたんです」
「上州弁ってどんな感じ?」
「・・・・・・・」
「ね、ころちゃん」
「・・・・まあ、それはいいじゃない」
自分で振っといてそれはないのでは?
「俺も聞きたいのだが」
「一真様まで・・・・」
「だって気になるじゃない。聞かせてよー」
「うぅ・・・・。わ、笑わないでよ?」
「笑わないよー。ねえ、一真様」
「ころが頑張って覚えたんだから、ぜひ聞かせてほしいな」
「い・・・・・一回だけですからね」
まあ、あのときは録音してたのを、トレミーで聞いたときは笑いそうになった。あれは、ころにとっては言いたくないものだしな。
「そ・・・・そうだんべぇ」
「・・・・・・・・・・・・っ!」
「笑うなよ、ひよ!」
「・・・・・・っ」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ