十八章
諜報活動最終日×撤退
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聞いたあとに、私はトレミーに戻りました。
朝になってから、沙紀がいたところで寝ていた。そして起きたらころと鞠がいた。
「あ、一真。おはようなの!」
「一真様!改めてですが、お帰りなさい」
「おう。ただいまだ。ころが寝たあとに戻ってきた」
で、そのときの状況を話したら、やはりあの女の子のことで怒っていた神様がいたのですねと言っていた。だから、俺が殿となって、怒りの分だけで戦った。急所を外してだけどな。
「あ、一真様なのです!」
「おう、帰ったぞ」
「綾那心配したですが、実力を知ってたのですが、まだ帰っていないのであれば神様にお祈りをしようかと」
「おいおい。目の前にいるだろうに」
と言ったら笑い出したけどね。仇も取ったしな。
「そうだ!一真」
「ん?」
「あのね、一真がここの神社に居る神様にお願いしてほしいの。あの子が、もう痛くなくて、きれいなところに行けるように」
そう言って取り出したのは、表の文字も判別できないような擦り切れたびた銭だった。
「それはいいが、その金は・・・・」
忘れもしない、あの女の子が手渡してくれた、鞠の宝物のはずだ。
「あの子がくれたお金だから、あの子のために使うのが一番なの」
「そうか。では、我の声を聞いて参上されたし、ここの神社の主よ」
といって参上したのは、綺麗な神であった。例え無人の神社でも主までは死んではいない。
「綾那もお祈りするです」
「私も」
「自分もよろしいでしょうか・・・・」
「うん!」
鞠は優しく微笑んで、あの子からもらったびた銭を賽銭箱に入れた。我とここの主である神と共にこの者たちの祈りをあの女の子の魂に捧げた。この神社を発って、四日目の朝。我と小波、ころ、綾那、鞠。俺たち全員揃って春日山での諜報活動を終えて、無事に戻ってくることができたな。
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