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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十八章
春日山城下潜入
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「さすが小波です!これを使って小波も町娘になるですね!」

「で、ですからそれは・・・・!!」

小波の反応からして、町娘の格好だったのだな。というか隠したのに自滅してどうするよ。

「それは置いといて皆は変装の格好を選べ。俺は俺で何とかする」

「色々あるですねー。では綾那はこの・・・・・。お猿にするです!」

「着ぐるみではないか!?」

「だめです?」

「やめとけ」

猿回しの衣装とかならまだ分かるような気がするが、猿の着ぐるみは無理がある。というか、ここは戦国時代だぞ。なんで着ぐるみがあるのやら。

「良い案だと思ったですが・・・・」

それ以前に、その格好は武士のプライド的にはいいのか?綾那。

「ほえ?何です?」

「なんでもない」

まあいいんだろうな。というか、これを用意したのは。

「す、すみません・・・・。何とか皆さんの緊張をほぐそうと思って・・・・」

「気遣いありがとな」

あれが小波の全力の笑みなのか。まあ可愛いからいいけど。

「綾那は今のままでいいと思うぞ?ころも鞠も、今の服だったら比較的目立たないと思うし」

「綾那様は、少々跳ねっ返りの足軽の娘と言えば、不審を抱かれないと思います」

「むぅ・・・・なんか悔しいのです。綾那は立派な武士ですのに!」

「そこはほら、我慢ということで」

着ぐるみがOKで足軽の娘設定は駄目なんだ。基準が分からん。

「むにゅ〜・・・・」

「でしたら、香具師の一座で、軽業芸人ということにすればいかがですか?」

「芸人!・・・・綾那は武士ですのに!」

「だから!そこは我慢をしろ!」

「一真様は我慢我慢ばかりなのです」

「やかましいと言ってるだろうが、阿呆!」

といってハリセンで叩いた。まったく、俺達は諜報活動するために来ているんだから。武士の誇りを捨てろっつうの!

「全く、だから綾那は向いていないとも思ったんだよ。今の俺たちが何しにここに来たのか。任務に集中したいのなら誇りを捨てろ。あと約束もしたろ」

「うぅ・・・・・。わかったです」

「お頭、私はどうしましょう?」

「流れの浪人。という設定はどうだろ?」

「城内を調べるには有効かと。噂を聞いてはせ参じたと言えば、それなりに信じてもらえるでしょうし、切り札もあります」

「切り札?」

「後程お渡ししますれなば、今の役割の確認を」

「了解。ころの役割は」

「はい。私は仕官を希望する浪人になって、城内に入り込めば良いのですね」

ころは飲み込みが早いから助かるな。

「危険な役割だとは思うが、ころにしかできない任務だ。頼んだよ」

「大丈夫です。お任せください!
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