十八章
拠点となる神社
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、と言ったところでしょうね」
「まあ、佐渡には金山があるってどっかの小説を読んだからな、騒ぎの規模が大きくなるのは仕方がない事だ」
「・・・・・金山?」
一葉が?になったので、通信機で聞くとそれは違うとのことだった。やっちまったな。佐渡金山は、この世には未発見なんだと。戦国時代ではな、俺が読んだ小説「武田信玄」において新田次郎は佐渡金山が上杉謙信の財源であったと描写されていたが、あれは設定で、発見されたのは江戸時代だったな。
「それは天より舞い降りた一真様しか知らない情報・・・・と思ってよろしいですか?あと小説とは」
「俺というより黒鮫隊全員が知っていることだ。前にも言ったが俺と黒鮫隊は未来から来たと言ったからな。つい言ってしまった」
「はてさて。越後の一番の収入は、表向きは青芋という事になっておりますが・・・・」
「へぇ、この世ではそうなのか」
「まあ、青芋の収入以上のおぜぜが動いておるようにも見受けられますが、そこは余所者の我々にとっては知らぬが花というものでしょうなぁ」
その青芋だけで収入を得られるのはおかしいような気がするが。それに秋子のしてくれる補給はちゃんとだし、城が取られて金がないはずなのに、随分と余裕が見える。さっきの話の流れからすれば、美空を応援している豪族が彼女を担ぎ上げた手前、色々力を貸しているところなんだろうし。美空の余裕な分だけに秋子は苦労をする。
「それに佐渡は今の所、本間氏が治めておりますし。そちらで景気の良い話は聞きませんな」
「ふむ・・・・どちらにせよ、その話は聞かずにいた事にした方が良いであろうな」
「ああ。さっきのことは忘れてくれ」
「はい」
「分かりましたわ」
「・・・・綾那もいいよな?」
「ええっと・・・・良く分かんなかったです」
ならば、それでいい。俺たちが知る歴史は知らせない方が良さそうだ。一瞬ドキッとしたぜ。鞠を見ると、半分起きていて半分寝ているけど。まあいいだろう。あとは俺と黒鮫隊全員にはこの世の歴史を喋るなと言っておこう。あのときみたいに、消える可能性もあったからな。歴史を変えたからか、天下を取った華琳の目の前で消えたことがあったな。
「(ご主人様)」
「(ん?どうした)」
「(はい。先触れの桐琴様、小夜叉様と雫様から、目的地の調査が終わったと連絡が)」
「(そう。で、なんだって?)」
俺達が向かっているのは春日山方面だけど、それなりの人数が居る一真隊全員で春日山に入るわけにはいかない。秋子からの話だと、春日山から少し離れた所に無人の神社があるらしいと聞いた。そこを拠点にいかがと勧められた。なので、一応その神社にいる神仏に聞いたら即OKが出たけど。
「(長尾方の情報通り人
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