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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十八章
一真隊の準備
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・・・胸に手を当てたくらいで思い当たるなら聞いたりなどせんわ。主様に触れられたら思い出すかもしれんがな」

「おいおい。そういう事をここで言うな」

「それに一真様。余の趣味、忘れたか?」

「分かっているから言ってるんだよ!」

ハリセンで叩いたけどな。まったくこの阿呆公方は、自分の立場を考えろってえの。

「左様で。公方様のお楽しみは、町人の格好をして情報集めではなく、破落戸に喧嘩を売る事ではありませんか」

「うぅぅ・・・。主様のそれは痛い。じゃが、売ってなどおらん」

「そうなんですか?」

「ただで撒くだけじゃ」

「・・・・却下」

「主様ぁ!」

俺はハリセンを出したらおとなしくなった一葉。タダでばら撒くどころかその後に金品巻き上げるなど、京では出来たことだけど他でやったら盗人だぞ。

「あれはどう見ても押し売りだったってお姉ちゃんが言ってますよ」

「・・・・・」

「烏さん、全力で否定してらっしゃいますわね」

「というか、京ならまだしも他でやったら盗人何だからそういうのは禁止だ!それに何かあった時は一真隊を指揮してもらわないとな。分かってくれ」

「むぅ・・・・主様に正論を言われると、嫌とは言えん」

「では、実動隊はどうします?」

「そうだな・・・・。まずは俺で小波は外せないだろう」

「はっ」

「で、後はころと・・・・」

「わ、私ですか?」

「一真隊じゃ一番こういう事の見識が広い。頼んでも良いか?」

この手の任務は総合的な知識と経験は、野武士活動が長いころがトップだろう。

「は・・・はいっ。頑張ります!」

「これで三人と。あんまり多くても困るから、あと1人か2人かな?」

一葉は一真隊の指揮があるし、幽と梅には一葉の補佐を頼みたい。詩乃と雫は小波が伝えた情報分析をして欲しいし、ひよは物資の管理があると。残っているのは・・・。

「ワシらは力を温存しておくからの。それに森一家は先陣向きだ、諜報には向いていない」

「分かっているよ。桐琴たち森一家は、戦があるまでの温存だ」

間違いなく森一家の出番はまだだろうしな。

「だったら・・・・・」

「はいはいはいはい!綾那なら出来るですよ!そういうの多分、きっと、絶対に!知らないけど!」

「・・・だそうですけど、どうしましょう」

「あうぅ・・・・」

「綾那か・・・・」

諜報活動には向いていないような気がするんだが。

「ですが、綾那様。このような汚れ仕事、本多家の方がなさるような事では・・・」

「にゃ?これって汚れ仕事なのです?一真様」

「まあ綾那には向いてるかどうかは知らんが。俺達で春日山を取り返すための大事な任務
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