十八章
軍議×現状×諜報任務
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
日山の現状を知りたいのなら、今後の方針が立たない。
「すればいいじゃない」
「したいのはやまやまですけれど、残念ながら手が足りません」
「・・・・だって」
そんな言葉と共にこちらを見る。もう分かっていることだ。
「そんな目で言われなくとも分かっているさ。春日山の現状は俺たちがやる。それで文句ねえだろ」
「ええ。一真隊は搦め手専門の部隊なんでしょ。諜報活動は得意って聞いたわよ」
「ああ言ったね。ただしここは俺たちの知る場所ではない。そっちが欲しい情報や重点的に調査してきてほしいことを言え。具体的に言わないと困るぞ」
「そうね・・・。なら、一真は春日山城下の様子と、城攻めで必要な城内の情報を集めて頂戴。周囲の豪族まわりはこちらでやるわ。それでいい?」
「了解した。一真隊はこれから諜報活動に行く。集めるだけの情報を集めてくるよ。で、そっちの本隊はどう動く?それを聞かないと予定を決めたいし」
「どうするの?」
「いきなり春日山に迫るのは無理です。まずは兵を集めて向こうを威圧しつつ、各地の豪族を再び味方に引き込む流れになるかと」
「ふむ。こっちの準備が出来る時間はできるな」
軍議が終わったら、このまま出発は無理だ。そこまで強行軍ではない、黒鮫隊は除いてな。
「あと、空様と愛菜様はどうするっす?」
「問題はそこ」
「人質として盾にされたら、こちらは動きが取れなくなりますからね・・・・」
「本格的に戦端を開く前に何とかするしかないわ。・・・・ねっ?」
「ねっ?じゃねえよ。阿呆!俺達を何だと思ってんだ!なめてんじゃねえだろうな!いくら搦め手専門でも情報が足りなさすぎるんだよ!毘沙門天の加護を無くしてやろうか!」
「お、御大将!一真さんにそのような態度を取ったら怒るに決まっていますよ。それにほら!帝釈天様たちの目を見てくださいよ」
俺と護法神四天王は立ち上がり文句を言いながら、殺気と覇気を解放。ここにいる長尾勢を立ち上がれなくした。なお、こちら側には殺気と覇気はぶつけてないから問題はない。
「悪かったから!その覇気と殺気を閉じてくれる?」
「命拾いしたな。お前ら座れ。詩乃たちも良いな?」
「はっ。とにかく一真隊は春日山城付近の偵察に参ります。それから具体的にどうするかを相談します」
「それが常道でしょうな」
「で、美空の本隊はどう動く?」
「もう少ししたらここを引き払うつもりよ」
そしたら、俺達が戻ってきたらここにはいないわけか。
「それじゃお前らとの繋ぎはどうするんだ?搦め手専門でも限度があるぞ?」
そしたら無言になる美空。おいおい、俺達が搦め手専門だから何でも出来ると思っているんじゃねえだろうな。まっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ