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文花の鬼時間
文花の鬼時間
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からない。景太は首を傾けると地面にへたりこんだ。

「あぁ〜っ。疲れたぁ〜」

「ケータくん。良かったんですか?ふみちゃん何か言いたそうでしたよ?」

「なんだウィスパー無事だったんだ。」

「いいんだよ。何を思ったとしてもどうせ忘れちゃうんだからさ。それなら早く安全な所へ帰してあげたいじゃんか」

「うぃす。あ、そうそう今回鬼はケータくんの頑張りに負けて諦めたそうですよ」

「そっか。あぁ〜でも次はこうはいかないんだろうな」

「そうですね、さ、ケータくん我々も帰りましょう」

「うん、帰ろう」

「ケータくん帰ったら皆にお礼を言うの忘れずに」

「みんなってバクとかキュウビとか?分かってるよ」

「いえ彼らだけじゃなくてですね−−−−−−−−」

 

翌日

いつもの学校。いつもの教室。

「おはよー」

景太は元気よく挨拶して教室に入ると文花の姿を確認する。
文花は友達と楽しそうに話をしていた。
ほっと息を吐いてすれ違い際に挨拶

「おはよー」

「あ、ケータくんおはよー。でねー」

いつも通りの反応。これでいい。
景太は安心して授業の準備を始めた。

そんな景太を横目に見て

「ケータくんありがと。かっこよかったよ」

文花は呟いた。


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