マクロスF
0780話
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…と言うか、外交担当がエザリアしかいない今では自然にそうなるんだよな。それを思えば、前もって会っておきたいという気持ちは分からないでも無い。
「悪いな、優先順位的にこっちが上なんでな。すぐに地上のゲートに向かうから、転移しておいてくれ」
『ええ、お願い』
そう告げ、通信が途切れる。
シロガネのブリッジにいた他の面々も自分の部屋へと戻って行く。
残っているのは、レモン、コーネリア、マリュー、スレイ。そして……
「イザーク? どうしたんだ?」
そう、何故かイザークまでもがまだブリッジへと残っていたのだ。
そんなイザークは、俺の問いかけに当然とばかりに胸を張って口を開く。
「母上を1人だけで未知の世界に行かせる訳にはいかないからな。俺も同行させて貰う」
「いや、1人って……俺も行くんだが?」
「お前では色々と信用出来ん! 大体、交渉をしに行くというのなら、ニーズヘッグを守る奴も必要だろう」
きっぱりと断言しているイザーク。ニーズヘッグは空間倉庫に格納も出来るんだが……いやまぁ、どうしても連れて行かないって訳でもないし、行くなら行くで別にいいんだけどな。
溜息を吐き、了承の意味で小さく頷く。
「じゃ、私達はアクセルがこの世界の恋人を連れてくるのを楽しみにしているわ。今夜は色々と忙しくなりそうだしね」
「ふむ、そうだな。本来であればアクセルの恋人という意味もあって私達も共にそのS.M.Sとやらに出向くべきなのだろうが……さすがにまだ交渉もしていない今の状況でそんな真似をすると、面倒事になりそうな気がするのでな」
レモンの言葉にコーネリアが悪戯っぽい笑みを浮かべつつそう告げる。
マリューはにこやかに、スレイはどこかまだ頬が若干赤いままでこちらへと視線を向けていた。
「はいはい。分かった分かった。きちんとシェリルを連れてくるから楽しみにしててくれ。それより地上でのバジュラの死体回収はどうなっている?」
話を逸らすという意味もあるが、純粋に気になってレモンへと尋ねる。
実際、フォールドクォーツはこのマクロス世界だと限られている資源だ。特に、フォールドクォーツを体内で作り出せるバジュラそのものが既に旅立ってしまった以上、かなりの価値を持つ。
で、そんな貴重なフォールドクォーツを持つバジュラを俺達は惑星上で無数に倒した訳だ。その死体を回収するのは当然だろう。宇宙の方は新統合軍やフロンティア政府との交渉が必要になるだろうが、惑星上にあるバジュラの死体は間違いなく俺達が倒したものなのだから。
……まぁ、ランカを助け出そうとして襲ってきていたというバジュラの真意を知った以上、多少思うところが無い訳でも無いのだが。
ああ、そう言えばランカにくっついていたバジュラはこっちに残
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