暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
27弾 俺のホームズ、あたしのワトソン
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 武偵殺しとの対決から数日が過ぎた。

 あの後俺とアリアはすぐに武偵病院に搬送され、入念な検査の末に数日の入院を余儀なくされた。

 特にアリアは額の裂傷と飛行機着陸の時の打撲多数で、俺より長く入院していたのだが――――

「ただいま、ミズキ」

「おかえり、アリア」

 今日やっと退院して、帰ってきた。この部屋に。

「怪我は大丈夫か?」

「問題ないわ。むしろ、入院なんて処置が大袈裟だったのよ。あかりが泣いて病室に入ってきたとき心底そう思ったわ」

 ああ、確かにあのアリア大好き戦妹(アミカ)ならありそうな話だ。あいつからは百合の気配が見え隠れしてる気がする。

「それでミズキ。本題――――あたしと、あんたのパートナー契約のことなんだけど」

 アリアが表情を引き締め、声音を真剣なものに変えて切り出してくる。

「どうする?たぶん、このままあたしと組んでたら、今の騒がしいけど平和な学園生活とは別の、もっと危険な毎日が始まる。でも、あんたにはそれを拒否する権利があるわ」

 アリアは不安そうな、でもそれを必死に隠そうとした顔で俺に問う。

 ――――本当に、このままパートナーを続けるのか?と。

 俺の気持ちはあのAN600便で伝えたはずだが、こういうしっかりとした場面できちんと確認したいのだろう。

 しかし俺はあえて、アリアの望む答えとは別の言葉を口にする。

「俺の意思も大切だが、おまえはどうなんだ?アリア。おまえは俺と、パートナーでいたいと思ってるのか?」

 そう尋ねられたアリアは一瞬ポカンとした後、お得意で急速赤面術で顔を真っ赤にした。可愛い。

「あ、あんた何聞いてんのよ!」

「答えてくれ。これは俺にとって、大切なことなんだ」

 そう、俺にとっては、パートナー契約というのはとても大切で、相手の意志こそが最優先事項だ。

 アリアは少し迷ってから、言いづらそうに答える。

「あたしは……あたしは、あんたと一緒がいい。あんたと一緒に、これからもやっていきたい」

 それは、いつものアリアの声とは全然違い、蚊の鳴くような小さな声だったけれど。

 俺にはきちんと届いたから。

 俺も、アリアに答えよう。

「俺もだよ、アリア。俺もずっと、おまえと一緒がいいと思ってる」

「……ほ、本当に?」

「ああ」

「でも、危険なこともいっぱいで、楽しい時間も減っていってっ」

「危険なことは俺が何とかする。楽しい時間は作ればいい」

「あたし、チビだし、性格悪いし、胸小さいし、すぐ暴力振るうし、胸小さいし……」

「それ全部を含めてアリアだろ?俺は、そんなおまえと一緒がいいんだ」

 そう、いつだってひたむきで、真っ直ぐ
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