第六章 正義の在り処編
第百八十四話 『事情聴取と過去』
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を覚ました。
そんなリオンの姿に三人は驚きながらも、まずスバルはリオンの伸ばした手を取ってあげて、
「大丈夫だよ、リオン。ここにはリオンを害する者はいないから」
安心させる笑みを浮かべた。
ティアナもリオンの肩に手を置き、
「だから安心しなさい……」
「スバル………? ティア………?」
リオンは起きたばかりでまだ寝ぼけ眼なのか何度も目をパチクリさせている。
そして、
「ッ! 眼鏡はどこ!」
急にリオンは目を閉じて眼鏡を探す行動を取り始める。
そんな態度にティアナは安心した表情で、「はい」とリオンに眼鏡を渡す。
リオンは急いで眼鏡をかけると安心した表情になり、落ち着いたのか改めて今の現状を理解して把握すると、
「あっ!? スバルッ! ティアッ! 二人とも大丈夫!? モリアさんに何も酷い事されてない!?」
「平気だよ、リオン………シホさん達が助けてくれたから」
「ええ」
二人がそう答えるとリオンは涙をボロボロと流し、
「よかった……スバル、ティア……二人に何かあったら私、わたし………ッ!」
両手で顔を覆い、安堵の声を上げる。
そんなリオンを安心させるように何度も安らぎの言葉をかけるスバルとティアナ。
そこには訓練校時代の頃の仲良し三人組の姿があった………。
………それからしばらくしてようやく落ち着いてきたのか、
「それよりリオン。貴女、まだ眼鏡をかける時に目をつぶっているのね。目を開けながらできないの?」
「そ、それは、事情があってね………」
「ふーん? まぁ、いいけどね」
ティアナはそれで流すことにしたのだった。
それからリオンは二人に向き直って改めて言葉を発する。
「二人とも……ごめんなさい。私の勝手な我儘で二人に迷惑をかけるばかりか、二人を傷つけた。謝って許される事じゃないのは解ってるけど、それでも…うっ…ひっく……ごめんなさい」
それでまた涙を流し始めるリオン。
そんなリオンにスバルとティアナの二人は、
「安心して」
「うん。気にしていないから!」
あっけらかんとそう答えた。
そんな二人にどう対応したらいいか迷っているリオンを置いて、そこに医務室の扉が開く音がする。
そこにははやてを筆頭にシホ、なのは、フェイト、ヴィータ、シグナムの隊長、副隊長陣。
それにアルトリア、ネロ、オリヴィエ、ランサー、志貴のサーヴァント陣。そして残りのフォワード四人のメンバーが医務室に入ってきた。
それに対してリオンは少し身構える。
それを察したのだろう、はやては安心の笑みを浮かべながら、
「安心し。リオンさんには危害とかは加えるつもりはないからな。気持ち楽にしてくれると助かるわ」
「は、はい………」
それでリ
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