暁 〜小説投稿サイト〜
東方喪戦苦【狂】
十九話 白夜
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
くなったって…まだ…能力がある…」



白夜は、狂夜から距離をとり、眼を閉じて呟いた。

「『蜻蛉切』」

白夜の手に光の粒子が現れ、槍の形になった。

「…蜻蛉切(トンボキリ)か…紫さんに見せてもらった時があるな…確か…止まったトンボが切り落とされたとか言う伝説の武器じゃねぇか…」

「…なかなかに博学…」

「あっ。そう思う?」

白夜が蜻蛉切で狂夜の心臓に向かって突いた。

狂夜は、紙一重で避け、ニッと笑って『ポケット』に手を入れた。


その『ポケット』からは、銀色に光る、何時かの大剣、『ブレイカーブレード』が現れた。


狂夜はその大剣、『ブレイカーブレード』を両手に持ち変えて蜻蛉切を正面から叩き斬る。

蜻蛉切は、再び光の粒子となり、消えた。


白夜は、それに素早く反応して再び能力を行使した。

「『エクスカリバー』」

白夜の手に、黒い粒子が集まり、剣身がドス黒い伝説の剣、『エクスカリバー』が現れた。

狂夜がブレイカーブレードを降り下ろしたが、白夜もエクスカリバーでガードした。

「…エクスカリバーか。成る程な、しかしお前、魔法もつかえたのか。」

エクスカリバーとは、アーサー王伝説に登場する魔法の力が宿る剣。

「私は…貴方の魔力を越えている…」

狂夜は、白夜の発言に対して言った。

「俺を越している…か…そうだな。そうかも知れねぇな。お前からは、魔力がやべぇほどあるもん。」

しかし狂夜は、笑った。
「しかしだなぁ…お前が俺に勝っているのは魔力の『量』だけだ。しかし俺は、『量』じゃねぇ『質』だ。」


「『黒魔法』『白魔法』『時空魔法』『赤魔法』『青魔法』『禁断魔法』『エセ黒魔法』『エセ白魔法』『絶滅した魔法』『禁忌魔法』『失われた魔法』『造形魔法』『神聖魔法』俺は、その全てを合わせた魔法を使える。」

狂夜のブレイカーブレードが共鳴して紫色のオーラを纏った。

「『紫魔法』だ。」

そのままブレイカーブレードの本家の剣、エクスカリバーを叩き折った。


そしてエクスカリバーが粒子となって消えた瞬間。
白夜が言った。
「…時間稼ぎ…終了…」

そう言い放つと同時に、



狂夜の頭上に爆弾が落ちた。







ズドォォォンと大きい音を立てて爆発した。

白夜は、爆風に堪えて狂夜のいた場所を確認した。


「…何故…立っているの?」

「…やれやれ…この幻想郷を壊す気か?」

狂夜は、何事もなかったようにしている。

(…なにが…)
白夜の認識では、確かに倒したと思った。


「おお?教えてやろうか?」
狂夜が腰に手を当てて傲慢そうに言った。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ