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DQ5 最強に非力なだけの平凡な男だが、何故かDQ5の世界に転生した。泣く。
ショタコンホイホイ☆幼少期
2.弱さだけは外見にピッタリという絶望
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落ち込みつつ部屋を出て父さんの後ろにつき船を降りようとすると、なんか……あー、個性的な髪型がステキなおじさまと可愛いロリが乗り込んできた。
……いや、正しくはおじさまが乗り込んできてロリは乗り込めてない。
よし、ここは優しいショタらしく手を貸してあげましょう!
「君、大丈夫?ほら、僕の手掴んで!」
「え?」
不思議そうな顔をしつつも素直に手を掴んでくれるロリ。
YESロリータNoタッチ、だがこれは不可抗力なのでしょうがない。そして俺はロリコンじゃない。
「せーのっ、それっ!」
「きゃっ!?」
そしてロリを引き上げる。
「ふー、良かったね!」
「え、あ、その……ありがとう」
「ううん!あ、そうだ、君の名前は?」
「えっと、フローラです」
フローラか……フローラ?
……主人公の結婚候補って確か、ビアンカと……フローラ……。
……そっかー、こんな所で会えるんだねー、フローラ。
「フローラちゃんかー、僕はリュカ!僕はもう船降りちゃうけど……いつかまた会えたらいいね!」
「うん……助けてくれてありがとう、リュカ君」
「どういたしまして!じゃあねっ!」
そう言って、父さんと船を降りる。
手を振ってくれる船員さんに最後まで抜かりなく愛想を振り撒きながら、俺はビスタ港を見渡す。
……大量の、タルがある。
父さんは港に居たオッサンと話があるらしい。
好都合だ。さーてっ、何が出るかな何が出るかな♪
結論。
10Gしかなかった。
しみったれた港だなオイ!俺はこんな港は嫌いだ!!
と、腹いせに港を出て行った結果。
スライム×3と、遭遇した。
……逃げる。
回り込まれる。
殴られる。
ちょ、痛い痛い。地味に痛いっす、やめてくださいスライム先輩。
スパーン。
スライム一撃粉砕。
……!?
えっ、何が起こった!?怪奇現象?怪奇現象なの?
「大丈夫か、リュカ?」
父さんでした。
いやだお父様イケメン。
とか考えてると父さんがさりげなくホイミをかけてくれた。
お父様テライケメン。
「今回は私が来たから大事にはならなかったが……これからは勝手に外に出てはいけないぞ?」
「うん……ごめんなさい、お父さん」
結構ガチでショボンヌな俺。
「ハハ、そんなに落ち込むな。これから気を付ければいい。それにお前も、その内強くなる」
そうかなぁ……俺、前世で小学生のときの握力測定で学年最下位だった記憶があるんだが……。
そんな感じで大変幸先悪く始まった故郷への帰路だったがそれからは特に何も起こらず……いや、モンスターは結構出たが父さんがLet's一撃粉砕してくれたので俺に被害は及ばず。
平和に俺達は、サンタローズへ辿り着いた。
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