例えばこんな感じで今日も学園は平和です
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りたいことをずっとやらせてもらっていて幸せだと考えていたかもしれないが、それは彼のやりたいことを洗脳で限定的に狭めた結果に過ぎない。彼の世界はあの研究室の中で完結させられていたのだ。だから外に出してあげようと束は言い出したのかもしれない。
だが束よ。お前ピーマンくらいは食べられるようになっておけよ。それじゃ子供のお手本にならんだろう。
10月17日 生徒会長日記
会長室に泥棒が入った。どうも機業とは関係のないスパイだったらしいけど。それ自体は別に驚くことでもなんでもない。だってこの学園、元から産業スパイ多いんだもの。会長室に何か重要な情報があるかもと考えるのは不自然じゃない。・・・・・・実際には学校の運営以外の書類は何にもないんだけど。
でもね・・・・・・そのスパイは私と同類だった。
彼女を拘束しようとした瞬間に理解したわ。
血は繋がっていないし役割も違うのに、確かに同類だと感じたの。
不思議よね、でもシンパシーは強く感じた。
だってあの子・・・・・・
水槽から脱走したカエルのゼゼーナンに睨まれて一歩も動けなくなってたんだもん!
カエルに睨まれた蛇状態よ、マジで。捕まえようにも近くにゼゼーナンがいるものだから怖くて近づけないし。思わず通りかかったうしおちゃんとほむらちゃんにゼゼーナンの回収を頼もうかと思ってた矢先、ゼゼーナンは自力で水槽へ戻っていったわ。2人して腰を抜かしちゃった。
結局捕まえたんだけど、なんだか友情芽生えちゃうわね。
それにしてもゼゼーナン・・・・・・貴方、水槽から脱走なんて一度もしたことないくせに、なんでスパイが入り込んだ今日だけ中から出てきていたの?謎だわ・・・・・・本当にただの蛙なのかしら。
10月18日 リューガの無差別ファイル
前々から思ってたんだが、ゴエモンはこのままではいかんと思う。何がいかんって、多分再びオウカが暴走した時にゴエモンはきっとそれを抑えられないと思うのだ。今日も様子を見てみたが、戦いを嫌がるゴエモンは、結局オウカの個人的な考えに流されていやいやながら戦うことを決めた。
オウカはゴエモンの言う事ばかり聞くが、暴走している際は聞こえていない節がある。つまり今現在も軽い暴走状態にあると考えられるだろう。そんな時に彼女を正気に戻させてあげるのは、一番近くにいるゴエモンの役割だ。なのに彼はそれを果たせていない。
分かってるのか、ゴエモン?お前がこの調子だと、文化祭のあの事件を何度でも繰り返すことになるんだぞ?
・・・・・・いっそ戦わないなら戦わなくていい。それも選択の一つだ。だけど、たった一つだけ君は決める事があるんじゃないのか?君は結局オウカのパートナーなのか、そうではないのか。
彼女の暴走を止められないのな
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