第二章
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じゃそうさせてもらうわ」
「うん」
話は終わった。そして真砂子はふと前を見た。店のドアが開いたのに意識がいったからである。
そこから少年達が入って来る。休日だから遊びであろうか。その中の一人を見て彼女は思わず声をあげそうになった。
「どうしたの?」
真砂子の様子が変わったことに丈も気付いた。
「タレントさんでもやって来たの?」
「いえ、そんなのじゃないわ」
真砂子は平静を装ってこう返した。
「何でもないわ」
「そうなの」
「ええ。だから気にしないで」
「了解。これが終わったらすぐに会社に戻ろうか」
「ええ」
真砂子は外見は何とか冷静さを保っていたが内心は違っていた。心を驚かせて店に入って来た少年の中の一人を見ていた。それはいつも横を通り過ぎていくあの少年であった。
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