十七章 幕間劇
越後の龍からの問答
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・・確か、綾那ちゃんだったかしら」
あー、柘榴の相手は戦国最強の方か。
「どうだった?綾那は」
「どうだったじゃないっすよ!ひらひら避けるのは分かるっすけど、こっちが手応えアリって思っても、傷一つ付いてなくてピンピンしてるんすよ!何なんすかあれ!」
「あー」
まあ、綾那だしな。俺がやるとしても、傷は付かないし再生する。
「私も見ましたけど、あれは不思議でしたね」
「そういうお家流なのかしら?興味あるわね」
「なんて言えばいいのだろうか」
傷付かない宿命というか、傷付いたら死んでしまう宿命なのか。戦国の本多平八郎忠勝というべきなのか。
「けど、こっちも最後まで立っていたから今日は引き分けっす!」
「・・・・それでいいんだ」
「勝負なんて最後まで立ってた方が勝ちっすよ!次はもう一人の槍使いをボコボコにしてやるっす!」
「もう一人の槍使いも別の意味でヤバいからな。あと、歌夜や桐琴もいるし」
親の代を継ごうとしているけど、森一家の槍使いは最狂だからな。
「なら楽しみっすね」
「ちょっと。次に行く時は私も誘いなさいよ!」
「・・・・大事な戦いを控えているのですから、二人とも無茶だけはしないでくださいね・・・・」
「分かってるっすよ!ねえ御大将!」
「もちろんよ」
その分かっているのは、絶対に分かっていないだろうな。この二人は。槍使いは目の前にいるしな、戦国最強は綾那に譲るが、世界最強の座は譲らん。
「・・・はぁ。絶対分かっていないでしょ、二人とも」
「大変だな、秋子は」
「ええ。私もいい加減、出家しようかしら」
秋子も出家するのと驚きながらも、見送られながら俺は長尾勢の陣地をあとにした。ちなみに帝釈天たちは神界に帰って行ったので、大閻魔化になってから冥界に行った。そして、神界での会議の結果を知らせたあと善人だけど強制的に鬼になった者たちの魂を回収したあとに、この魂たちを八大夜叉大将に送った。で、悪人で人間の頃から鬼だった者は、我と閻魔が裁いてから地獄に送った。所謂処刑だけどな。
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