十七章 幕間劇
越後の龍からの問答
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も理解してくれたようだった。
「そうだ。そういえば、一つ聞きたかったんだけど」
「何?」
「ここに来るまでに、あなたの兵に風邪の予防法を教えてたわよね。あれは南蛮のやり方?」
「ああ・・・。こっちの方は京や美濃より寒い地方だろ?だからその対策をしただけだ」
「良かったらそれを教えてくれない?」
「俺のやり方を教えてもいいけど、そっちにはそっちのやり方があるだろう。国の皆に聞けばいいじゃん」
「国の皆に・・・・?」
「越後になら、風邪の予防や対策の方法はいくらでもあるだろう。民間に出回っている、地元で取れる品を使った方法とか」
「それは・・・・あると思うけど」
「俺らのやり方より、土地や人が変わると合わなくなるようになる事も多い。その点、地元には古くから伝わっている方法だと合うだろうしな。美空が民間から集めて広めれば、地元の人たちは美空の役に立てたって喜ぶだろうよ」
「なるほどね。・・・・何だか上手く誤魔化されたような気がするけど、今回はそういう事にしておくわ」
「じゃあ、こっちも聞きたいことがある。空と愛菜のことで」
「・・・・・・」
ん?何か美空が凍ったが、何かまずい事でも言ったか。
「まさか、あの二人まで毒牙に・・・・!」
「何を考えていると思ったらそれかよ。そんなことじゃねえよ」
「柘榴や松葉はあの子達の事だし、秋子は行き遅れなくらいだから別にいいけど、あの二人に手を出したら織田との全面戦争くらいじゃ済まさないわよ!?」
「もしそうなったら、俺達の兵器で爆撃してやるけど、そんなことのために戦争などするか!」
「でも天下御免の妻持ち何でしょ!」
「そこは否定はしないが、それとこれとは別だ」
「やっぱりそうなんじゃない。それに、あの今川のおちびちゃんだって愛妾なんでしょ?前科だってあるくらいだし・・・・そんな相手が信用できると思う?」
「鞠との関係は合意の事だ。それにあの子ぐらいの妻もおるわ!」
妻の中には鈴々や真留とはじめがいる。だから、気にはしていない。
「今川のおちびちゃんぐらいの子も妻って、それこそ驚きだわ。言葉巧みな天下御免のお家流とかじゃないわよね?」
「そんなお家流があったら、今頃使っているわ」
「じゃあ、何であの二人の事を聞きたいの?」
「気になるんだろう。そこまで美空が大事にしてる二人が」
その二人は今後関わる可能性はあるんだからな、その二人の事も知りたいわけよ。あと春日山が取られていて、人質もされているんだから、その時点で俺達とは無関係な事ではない。
「ええ・・・・そうね。空は大事な子よ。それこそ、私の娘にしたいくらいに」
「愛菜は?」
「愛菜は秋子の娘
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