十七章 幕間劇
越後の龍からの問答
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の陣だった。一応帝釈天たちが、いるから何かあったら助けてくれるだろう。
「大将。一真さん、連れてきた」
「遅かったわね。柘榴は?」
「悪い癖」
「ちょっと抜け駆け!?誰とやり合ってるの。一葉様だったら承知しないわよ!」
「違う。槍使いで、ちっちゃくて、強いの」
「槍使いで、ちっちゃくて強い・・・・。誰?」
「何人か候補はいるな。その内の1人じゃねえの」
「ちっちゃくて強い槍使いだけでそんなにいるの?ちょっと有能な人材が多すぎるんじゃない?」
「ありがたいことだ。それより、火薬の補給はありがたいことだ」
「貴重な鉄砲だもの。食料はそっちで何とかなりそうだけど、火薬はないと言われたからね。ないと言い訳されたら困るもの」
「一真隊でも鉄砲には、ありがやく使わせてもらう。黒鮫隊は別だ」
俺が黒鮫隊は別と言ったことに対して頭が?になっていたが、いずれ分かることだろう。
「大将。松葉はこれで」
「ええ、ご苦労様」
「大将も一真さんに口説かれないよう、気を付けて」
「・・・・あなた、松葉に何したの?」
「何もしていない。ただの世間話だ」
「へぇ・・・。松葉が世間話に応じるなんて、珍しいわね。・・・・良い子だけど、愛想悪いでしょ。あの子」
「そうかい?口数が少ないくらいだろ」
「なるほど。だから、人気なわけね。あなたの部下も慕っていると聞いたし」
人気なのは、よく分からんが親しみがあるからなのであろうな。それに妻もいるし。
「で、今日は何の用?城攻めの手勢も、春日山の情報もまだ揃ってないと聞くが」
「その辺りは今軒猿にさせているわ。暇だから呼んでみただけ」
「暇ね。それで呼んだってことは、少なくとも俺に興味を持ったからか?」
「そうね。使い物になるかどうか見定めようとは思っているわ」
「10割使い物になるとは思うけどな。それに俺にはこいつらがいるし」
と言って、指を鳴らしたら帝釈天たちが半透明になって美空にも見えるようにした。
「いつの間に帝釈たちがいたのよ?」
「松葉たちが俺の陣地に来た時からいたな。俺は神界から戻ってきたばかりなんだから」
「見下したら、本気で帝釈たちからの契りが無くなると思うとゾッとするわよ。でも幕府公認で妾を何人も作ってもいいとは聞いたけど、女ったらしだとは思っていたけどどうやら違うようね」
「そりゃそうだろう。俺には妻がいるんだから、ここでいうなら正室と側室な。だから、今空いてるのは愛妾のみ。理解が出来たかな?」
と言ったら納得はしたようだった。どうして、一葉も愛妾なのか、疑問だらけだったようだ。それに一夫多妻制というのは聞いたようだけど、国持ちの者も愛妾なの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ