十七章 幕間劇
越後の龍からの問答
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れ」
「大丈夫だろうよ。たぶん。加減が出来る子だと思う、近くには歌夜もいるはずだろ」
小夜叉と綾那両方というのは、黙っておこう。綾那は心配ないだろうが、柘榴はどうなんだろうな?
「秋子よ。柘榴は加減が出来る子か?」
「ええ・・・。柘榴ちゃんもその辺の加減は・・・・多分、大丈夫なんじゃないかなーって・・・・思っちゃったりなんかはするんですけど・・・・」
頭が痛くなってきた。すると、毘沙門天が心配してくれたが大丈夫だと言った。念話で。今は帝釈天たちは見えなくしてるからな、護法神四天王が現れたら、騒ぎの種になりかけると思うし。
「大丈夫。そう、信じたい」
信じたいって言われてもな、どうなるんだろうな。
「だ・・・・大丈夫なんですよね?一真様ぁ」
「梅と歌夜もいるから、大丈夫だろう。それに手合せとなれば騒ぎとなって、何とかなる。あと黒鮫隊の諸君、ご苦労」
と言ったら、敬礼をしたあとに作業に戻った。どうやって来たんだろうと思ったら近くにパラシュートがあったから降下させたのか。あと作業をしていたのは女性隊員だった。おそらく荷物をISを装着した者で運んだんだろうな。
「じゃ、松葉は一真さんと先に戻る」
「ええ。補給が終わったら、柘榴ちゃんの様子を見てから戻るわね」
「一真様、お出かけですか?」
「ああ。美空からのお呼び出しだ、黒鮫隊の補給物資と秋子からの補給を頼んだぞ」
「はいっ」
「それと、補給が終わり次第、秋子を柘榴の所に案内を頼む」
「任せといてください!」
そのあと、ひよ達と別れたあとに一々驚かれると面倒なので大天使化を解いた。でも、目だけは神の力によって使えるので、帝釈天たちはここにいられる。俺と松葉は改めて美空の元に行く。陣地同士はもう少し近い方がいいのではと思ってしまったが、この距離が俺達と長尾衆との距離なのだろうなと思った。まずはこの距離を何とかしたいのだが。
「なあ、松葉。今春日山はどんな感じなんだ?」
「さあ?情報は軒猿が集めている最中。今話しても無駄」
「ふむ。軒猿とは草のことだよな?」
「そう。加藤を大将が追い出してから使えなくなったけど、いないよりまし」
「加藤・・・。前にも話してた飛び加藤って奴か。なぜ追い出したんだ?」
「怪しかった。裏切った事も気付かせないくらい、優秀。だから大将、加藤を信用しなかった」
なるほど。優秀過ぎると、切り捨てられるのか。無能はと聞いたら、切り捨てるとそうだ。
「どちらにしても、城攻めの算段は立っていないのか。美空の手勢は?」
「今集めている」
「今・・・?」
「大将の手勢は、多くはいらない。すぐ集まる」
まあ、たぶん一真隊のこと期待して
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