十七章 幕間劇
心の天秤
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はないし、俺もまさか地面から来るとは思ってもなかったからな」
もしかして、敵の発見を遅れたから食事来なかったのかな。それにあれは誰の責任はないことだ。地の精霊が教えてくれなかったら、もっと被害は出ていたし黒鮫隊のおかげでもある。あと小波のお家流もな。
「全てが小波のせいではない。それに小波の活躍もあって、ここまで来れたんだから。一緒に食事に行こう」
まあ、一乗谷での活躍は小波のもあるけど。神の力を使っての回復なども俺がやってきたからな。医療知識と経験もあるけど、神の力の一つである回復をやっちまえば手っ取り早いし。黒鮫隊医療班がいたらやってないけど。殺菌消毒も現代では当たり前なんだけど、ここでは魔法のように見えるかもしれないしな。回復もそうだけど。
「そうですね。それにあの時私は奥義を使ったあとなのに、一気に回復しましたし。またいつでも、戦場にて身命投げ打つこと叶います」
「一応言っておくが、それ神の目の前じゃないと思って言ったつもりか?なら言っとくが、例え死のうとも俺の目の前では絶対に死なせない。あとは、簡単に命を捨てようとすることに腹が立つ。命を大事にしないと、俺や他の神もそう言うだろう」
「・・・・・・・・」
「俺達は死ぬために戦うのではなく、生きるために戦うんだ。小波も命を大事にしろ」
「・・・・・・・・」
小波は困った顔になる。一つは俺が神仏の類なのか、簡単に捨てることができると言ってしまった後悔。もう一つはなんだろうな。
「ご主人様の命令はいつもとても難しい・・・・」
「なぜだ?生きてくれということが、難しいのか?」
「・・・・・・・・」
小波は黙っていたが、まあいいだろうよ。答えはもう分かっていると思うし。
「さてと、皆が待っているからな。一緒にご飯食いに行こう」
「あ、あの・・・・」
「んー?皆には言えない話でもあるの?」
「・・・・・(コクッ)」
「それが終わったら飯に行こうな」
「・・・ありがとうございます」
といって、小波の隣に座った。何だろうな、大事な話とは。
「・・・・・・」
しばらく黙っていたが、小波は思い切るように深い息を吐く。
「・・・・ご主人様。葵様・・・・松平衆は次の戦、春日山城攻めには参戦致しません」
「その事なら、歌夜から聞いたが」
歌夜からの話で何となく分かっていたが。
「金ヶ崎の退き口で、大きな痛手を喰らったからしばらくは兵を休ませいたい、だろう?」
「・・・・・・」
「本当の理由は戦力の温存だろう?」
「・・・・(コクッ)」
「けど、それで責めるわけにはいかんさ」
「・・・・・・」
「このあとは何が起こるか分からない戦だ。どん
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ