十七章 幕間劇
隊の様子見×二人の素質
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いつもの癖だ」
いつもの調子で頭を撫でてはいるが、綾那も歌夜も嫌がっている様子はない。
「えへへ・・・。一真様の手、暖かくて気持ちいいです」
「私も、嫌じゃありませんから・・・・」
「そうかい?」
「それに、私たちも一真隊の一員になったのですから・・・・他の皆様と同じように、扱って下さいませ」
「だから、もっと撫でてほしいです。歌夜もですよね?」
「え、あ・・・・・そういうわけ、じゃ・・・・」
「一真隊は、仲間外れはしないから。綾那が満足するまででいいだろう?」
「・・・・・はいっ」
で、しばらく撫でた後に、戻ってきたわけだがころは落ち着いたであろうか。
「あっ!いい匂いです!」
「そういえば、そろそろ昼だな」
時計を見るとお昼の時間だった。回っただけなのにこんなに時間が経つとはな。
「一真様。二人も、お帰りなさい!」
戻ってきた俺に思いっきりしがみ付いてきたころは、表情から見るに元気を取り戻した様子だった。
「ただいま戻りました・・・・って、ころさん、何を・・・・!?」
「あー。何だか羨ましいです・・・・」
「ん?羨ましいなら、綾那ちゃん達も来ればいいよ」
「ふぇ・・・・・っ!?」
「いいですかっ!」
「あ・・・で、でも・・・ころさんは一真様の恋人だから、そうしていただいているのでは?」
「だったら、綾那もなるですよ!」
「えええっ!?」
「そんなに簡単に決めていいのかねぇ」
軽いノリで来られても俺が困るわけなんだが。
「だって綾那も、ころみたいに一真様に抱っこしてもらいたいです!それに、綾那も鬼と戦う気持ちまんまんですよ!」
そういえば、俺との恋人の条件は鬼と戦う気持ちがあれば誰でもだったけ。また増えるのか。
「綾那。でも・・・・私たちは、あくまで松平家から・・・・」
「雫も小寺家から出向ですよね?一真様」
「・・・そういえばそうだったな」
馴染んですっかり忘れてたけど、雫は播州の小寺家から俺達のところに出向したんだったよな。
「なら、いいのかなぁ・・・・?」
まあ雫の性格からして、そのへんは間違いなく勝手に進めているよな。小寺家、今回の件も思いっきりノータッチだろうし。あとで何か面倒になりそうなときは神の姿になれば、何とかなるか。
「・・・恋人の件は、葵に了解してからな?」
「分かったです!でも、くっつくのは・・・?」
「それは綾那がいいなら、来ればいいよ」
「じゃあ・・・・っ!」
思いっきり笑顔を浮かべて、綾那はころと俺に全力でしがみ付いている。
「ひゃ・・・・っ」
「ほらほら、歌夜も来るですよーっ!」
「え
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