十七章 幕間劇
隊の様子見×二人の素質
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気にしますっ!」
「悪かったな、小波。このことは忘れてくれ」
予想通りといえば予想通りだな、詩乃も「小波の隊ですか・・・・?」みたいなことを呟いていたし。
「でも、小波って部隊を持ってたですか?」
「工作隊を任している。だいたい小波は物見で留守が多いから、実際は雫やひよが指揮をすることがほとんどだが」
陣地や宿営地の準備もここの担当。小波が偵察即設営が出来るから、アクションが早いんだよな。という事で、今は何もすることがないから、戻ってきた。一真隊を回って綾那達にできそうなのは、ないな。やはり長柄かな。隊の紹介というふうに回っているから、どんな隊なのか分かってもらえただけでも十分なんだが。
「やはり綾那たちは長柄だな」
ころの相談はどうなっているのやら。幽と梅に任せっきりだけど大丈夫かな。
「そういえば、三河での指揮はどうだったんだ?」
「どうと言いますと?」
「歌夜はなんとなく分かるけど、綾那はどうかなって」
「綾那ですか・・・・」
「綾那も本多衆を率いてたですよ」
ああ、こりゃころがへこむのも分かるな。一軍の長だからなのかね。
「突撃!とやっつけろ!だけで全部通じてたです!」
「それは・・・。うん、綾那に指揮させるとウチの場合は混乱するな」
綾那の隊はそれだけで通じるのは、まるでマニア同士の会話みたいな感じだな。一言だけで、何かを分かるみたいな感じで。あと三河武士は想像しただけで、分かるな。
「でも、綾那は殿さんにお願いされたですから、一真様をお守りしたいです!それで、鬼を片っ端からばったばったとやっつけるですよ!」
「一真様の護衛はどうなっているのですか?」
「俺の護衛というより、俺の背中を守る者なら鞠がいる。俺は指揮官でもあり前線で戦う者でもあるから」
「じゃあ、綾那も一真様をお守りしたいです!」
「いや、二人も三人もいなくても平気だよ。だいたい、俺の武器は刀から銃まである。守るのであれば、詩乃たちを守ってほしいのだが」
俺の剣は、擬態だから鞭のように伸びるしな。あと銃を持っているから、近距離から撃つとなると護衛は邪魔になる。それに俺は一真隊の指揮ではなく、黒鮫隊の指揮及び戦闘をする。一真隊の前で戦うから、鉄砲隊メインの周りの護衛くらいかな。
「俺が前に出る時は、鉄砲隊が弾を装填している間に倒してくれたり、少人数で動くときはお願いするけど」
「お任せです!歌夜もですよね?」
「はい。私も、一真様のお邪魔にならないようにお守りします。それが・・・・葵様にいただいたお役目ですから」
「それなら、頼むよ。まあ、俺をというより背中を守るだけで助かるからな」
「ひゃ・・・・」
「おっと。悪い悪い、
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