十七章 幕間劇
隊の様子見×二人の素質
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多様!」
俺と一真隊の者達で押していくと、綾那に引かれた荷車はぬかるみを抜けた。
「ぬふー!どうですか!」
「綾那、すごいのー!びっくりなの!」
「このくらい、お安い御用なのです!どこまで引っ張ればいいですか!」
「でしたら向こうの隅まで・・・・」
「あそこですね!でえーいっ!」
あ、ヤバい。綾那の勢いだと止まらない気がするが。
「って、ちょっと綾那ちゃん。そんなに勢いを付けると・・・・・!」
「はれ・・・?止まらないですよこれっ!?」
「あー・・・・」
と皆の叫び声が聞こえたので、綾那の荷駄を念力で停めた。危ないところだったな。あと少しで危ない所だったけど小荷駄は向いてないらしいな。次にやってきたのは我らの頭脳と呼ぶべき軍師隊。
「綾那さん達の他の可能性ですか。確かにあの才は、長柄隊だけで埋もれさせるのは惜しい気もしますけど」
「とりあえず、長柄隊の槍と小荷駄の弓の教練をお願いしようとは思う」
槍が達人級なのは、知ってるけどまだまだ隙があるんだけどな。しかも弓の腕前が一流とは知らなかったな。それだけ分かっただけでも、大きな収穫だとは思う。
「それが正解だと思います。一真隊は鉄砲隊が主力とはいえ、玉薬がなければただの棒ですから」
その点、矢なら玉薬に比べて補充も容易い。玉薬の節約はしなくても構わないけど、今後高度な運用を行うらしいから、弓隊のレベルアップは必要なことだ。
「あと見回っていないところは、軍師だけど。必要ないもんな」
「はい。私たちのところはもういっぱいですし、一真様の策を使うときもありますからね」
綾那と歌夜はどっちかというと、前線向きだから、頭で考えるより体で行動するからな。
「くー・・・・」
綾那は床几に腰掛けた俺にもたれて、気持ちよさそうに寝ている。
「ちょっと綾那、寝ちゃダメだよ」
「んみゅぅ・・・・。難しい話、苦手なのです・・・・。眠くなっちゃうのですよ・・・・」
「護衛という意味ではこれ以上なく頼もしいお二人ですが、あえて後方に置いておく意味はないかと」
「そうだと思ったよ」
軍師組は無理となると、あとは思い小波のところに向かうとひよみたいに即キャンセルみたいだった。
「後生ですから、自分に綾那様と歌夜様の指揮を取らせるなど、おっしゃらないでくださいませ」
これは本気だな。小波はこれ以上もなく嫌がっている。
「そんなに嫌がらなくてもな」
「嫌がってなど、とんでもありません。ですが、本多家と榊原家のお二人といえば・・・・」
「気にしなくてもいいのに・・・・」
「ですよ。小波は一真隊では先輩なのですから、普通に指揮してくれたらいいのです」
「
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