十七章 幕間劇
隊の様子見×二人の素質
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・・」
「あらあら。・・・ハニー、どうかなさいましたの?ころさんがこんなに涙目だなんて、随分と可愛らし・・・・いえ、珍しい」
「それがな、自分よりも格上の、綾那と歌夜を指揮する自信がないんだと」
「まあ。ころさんともあろうお方が何を情けないことを。そんなの、つっこめー!とか、やっつけろー!と言っておけば良いだけではありませんの」
「いやはや・・・・これは立派な」
「牡丹・・・・」
「牡丹だな」
「・・・・牡丹ですね」
「分かりやすいです!それいいです!」
「って阿呆!」
パシイィィィィィイン!パシイィィィィィイン!
と猪武者にはハリセンをお見舞いしてやった。
「そうすると兵たちはますますついて来ないぞ。あと的確な指示が出せない、それはただの猪だ」
「うぅぅ・・・・ハニーのは相変わらずですのね。でしたら、お二人とも。鉄砲隊に来てみませんこと」
「なるほどな。人間、何が向いているか分からんしな。長柄隊以外にも向いてるのがあるかもな」
そう言ったら、梅は頷いたが、何か考えでもあるのだろか。ふむ。ここで話してると、ころが沈むから他の場所に行くとしよう。
「いかがです?お二人とも」
「うぅぅ・・・・これが一真様のハリセンですか。行ってみたいです!綾那、鉄砲撃った事ないですよ」
「そうですね・・・。一真隊の鉄砲は気になっていましたし、一真様と梅さんが良いのなら、後学のためにもぜひ」
「ふむ・・・。ころはどう?」
「私はかまいませんけど・・・」
「では、少しお借りしますわね?ころさんはどうなさいます?」
「私は大丈夫です。皆さんで行ってきて下さい」
「ふむ。俺はどうしようかな」
ふむ。ころの事はどうしようかなと考えていると幽が声をかけてきた。見ると幽は小さく頷いてるので、ころの話し相手にでもなってくれるのかなと思い俺も行くことにした。で、綾那の声に従って立ち上がった後に、ちらりと残る二人を見ると、幽はお任せをといった感じであったので、歩きながら手を振った。
「なあ、歌夜」
梅と綾那が先に行ってしまったがため、隣にいる歌夜に話しかけた。
「はい?」
「ころは別にお前らのことを嫌っているわけではないからな。ただいきなり強者が来たから動揺しているんだろうよ」
「大丈夫です。分かっていますから。以前から綾那と一緒に一真隊に遊びに行くと、いつも良くしていただきました。兵も他の隊の皆さんも、ころさんの事、凄く信頼されております。長柄隊でころさんほど信頼される指揮を取るのも、今の私たちでは無理があるでしょう。それに三河武士と一緒に扱われると混乱しますし」
「そう思うのは助かるよ、綾那も不満を漏らすとは思ってい
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