十七章 幕間劇
小さい子三人で買い出し
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「おーい、走って転ぶなよ!」
おいおい。これでは本当に俺が保護者という感じだな。
「・・・・・・」
さすがにこのノリに混ざる気はないようで、烏は二人の背中をあたたかい目で見ている。
「そういえば、今日は何を買い出しに行くんだ?」
「・・・・・」
さっと、烏は早合を取り出して、筒の中身を見せる。早合を作るための火薬と弾丸を調達するためか。前に黒鮫隊から調達したけど、あれは一真隊の鉄砲隊に回されたのかな。
「売っている店は知っているのか?」
「・・・・・」
頷き、烏が胸元をぽんぽんと叩く。中に地図でも入っているのか。まあ俺にはスマホがあるから、どこに売っている店はスキャンしたし。そういえば、烏と話すのはこれが初めてかもしれないな。いつもは雀が言ってるし、案外通じるんだな。
「今からだと、ちょうど昼には着くな」
時計を見ながらそう言う。ちなみに俺の時計は電波時計で、世界によって時は変わる。なので、時計の管理もトレミーで行っているわけだ。あとは太陽光での充電できるから永久的かな。あと魚津の名物はなんだろうな。あとで、スマホで見てみるか。
「ん?なんか鳴ったな」
お腹は空いているけど、今のは俺ではない。ということで、烏を見ると。
「・・・・・・!」
俺と目が合った瞬間、烏は耳まで真っ赤になっていた。慌てた様子なのか、お腹を押さえている。なるほどなと思いながらスマホを取り出して、魚津の美味しい物を探していた。
「お腹空いたか?」
「・・・・・」
問いかけたら、なぜか烏は、勢いよく否定をした。お腹がなったのが相当恥ずかしかったのか、普段はクールな烏だけど、こういうところは女の子なんだなと。
「買い出しが終わったら、美味しい物食べような」
ぽんっと頭に手を乗せると、一瞬びくっとした烏であったが、ゆっくり撫でていると小さき息を漏らした。
「おーい、お兄ちゃん、お姉ちゃん、置いてっちゃうぞー!」
「二人とも、早くするのー!」
「はいはい。行きますよー!」
「・・・・・・」
俺より烏が先に走り出して行った。振り返ると不満な顔をしていた烏。もしかして、俺と会話してたのを邪魔されたからなのかな。そう思いながら二人のところに駆け寄る。
「うわー!人がいっぱいだよ」
「見たことのない建物や看板もいっぱいあるの」
「・・・・・・」
「ん?・・・・あ、本当だ!お姉ちゃんの言う通り、あっちからすごーくいい匂いがしてる!」
「ふあ・・・・美味しそうな匂いなの!なんだろう、お魚かなあ」
「三人とも、前を向いて歩かないとぶつかるぞ」
魚津の湊はたくさんの人が行き交い、活気で満ち溢れている。新鮮な魚を買い求め
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