十七章 幕間劇
狩り&釣り×黒鮫隊の生活
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での行軍での調練にもなりましたし」
「そうすると、いつ美空から出陣命令が出るか分からないからな。誰もいないよりマシさ、それに狩りに行くなら一真隊の長である俺が行った方がいいしな」
「長尾はお気楽ですからね。それにいつ出陣するのか、わかりませんから」
となんだか、ペースが遅れているので、詩乃のペースに合わせる。あと手を繋ぐ。あとは詩乃がいつからあそこにいたのだろうと。詩乃は朝には弱いタイプだ。寝起きの悪い子がこんな朝早くから元気なんてあり得ない。ふむ。詩乃は無理していないと言ってるが、次から徹夜とかだったら寝かせるか。俺は夜更かしは慣れているが、さすがに起きたらすぐに戦場に行くというのはできない。
「あと、気分屋の相手は俺がするからな。詩乃は詩乃の身体を第一に考えるのだぞ?」
「それは、ご命令ですか?」
「うむ。軍師は動くより考えるのが仕事だ。俺はちゃんと自分で体調管理してるんだから。それに美空の邪魔にはなりたくないし」
「・・・・美空さまの話題はやめておきましょう。昔から、曹操の噂をすれば曹操が来る、ですから」
「・・・そうだな」
やはり三国志の知識もついてるわけか。やがて、山道も出ると視界が開ける所に出た。
「ふむ。こんな所もあるわけか」
「地図では概ね把握していましたが、思ったよりも大きな川ですね」
「少し休むか」
「はい」
荷物は空間にあるからだけど、背負っていたカゴを下ろしてから座り込んだ。隣には詩乃がいる。
「水飲む?」
「・・・・よろしいのですか?」
「ああ。ちゃんと予備で持ってきたのがあるから」
「では、いただきます」
詩乃には水筒で、俺はスポーツドリンクを飲んだ。で、今は釣りの準備をしている。一応罠も仕掛けてからだったけど。
「さてと、釣りの間に俺の分身で、狩りに行かせるか」
と言って、俺の分身体が現れた。2〜3人だけど、それぞれには剣や銃を持たせている。
「俺の分身体よ、この近くにいる獣を狩りに行って来い」
と言って、分身体は空を飛んだり神速でこの地を離れたりして行った。そして俺本体は、釣りをするために餌をつけて投げた。
「一真様の分身体は山の狩りに行ったのですね」
「分身体と言っても、剣や銃を持っているから大丈夫だろう。その間に俺らは魚釣りでもするか」
この前と同じように釣りを始める俺に、詩乃は見ていたが素朴な疑問に答えていた。
「そういえば一真様にいくつか質問がありますが、よろしいでしょうか?」
「んー?何かなー。俺で答えられる範囲なら答えるけど」
「まずは船のことなんですけど。あの船には黒鮫隊が住んでいると言ってましたよね?」
「そうだな、この世界に来たらそ
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