十七章 幕間劇
狩り&釣り×黒鮫隊の生活
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を滅する神なら大閻魔化は、罪人を裁く神として、あとは冥界の者たちとの交流も含める。つまり、閻魔は閻魔がいるけどその化身みたいなもんかな。
「だったら、詩乃も来る?俺は強いから問題はないはずだけど。一人よりはマシだろう」
「出かけないという選択肢はないのですね」
「当たり前だ。何のために出かけようと準備してたのか」
と言って、詩乃をカゴから出してあとに、背負って山に向かった。
「それで、このような朝早くから山などにどういったご用件なのですか?」
「たまには山に行って自分で食料を獲って来ようとだな」
一真隊の食糧は今の所トレミーから分けているが、この時代の人たちには食べられない物もある。ジャン・クラッセの『日本西教史』にはこう書かれてあった。「日本人は、西洋人が馬肉を忌むのと同じく、牛、豚、羊の肉を忌む。牛乳も飲まない。猟で得た野獣肉を食べるが、食用の家畜はいない」とね。なので、俺らが普通に食べている肉はここでは禁忌らしい。だからといって、野獣肉を用意は出来ないのでこうやって自分で取りに行こうと思ったのだ。
「補給は一真様が乗ってきた船から補給をされておりますが」
「俺達に食える物はあるけど、ここの時代の人達には禁忌だと思う食品があるからな。肉とか」
「なるほど。確かに肉に関しては、牛とかは忌んでますからね。なので、銃と剣をお持ちでの山歩きなのですか」
「そういうこと。この時代の人は狩りをして食べる肉はいいけど、家畜用の牛・豚・鳥はないからな。船の肉は全てそれだからな」
たまに拠点から食料を運ぶために、俺がゲートを開ける役目もしている。肉や魚や野菜とか、あとは自動販売機の飲み物や、パンとか米とか材料はいろいろ。黒鮫隊は色んな国籍を持った者もいる。日本人やアメリカにヨーロッパだとイギリスやフランス、ドイツ、イタリアとか。色んな食文化があるからな。
「鹿や雉子だったら何とかなりますが、熊が出たらどうするんですか?」
「そりゃこれで倒して捌くだけだ。それに、熊や虎が出たとしてもだ。出たら出たで、素早く倒すけど」
と言いながら、ショットガンを出す。これの威力はもう知っているからな。あの映画で出た物ではなくて、狩り用のだけど。まあ似たようなもんだけどな。それをしまってからまた歩く。
「今の時期は冬眠のはずだし、出てこないと思うけど。出てきたら、大きな声や空砲で脅かせばいいことだし」
「そう言われてますね。この辺りでは大きな鈴を使うようですが」
しばらくは越後にいるけど、大丈夫だろう。出る前に地の精霊が教えてくれるだろうに。進んでいくが、今のところは何もいない。いつでも早撃ちできるようにはしてる。
「ですが、狩りをするのであれば一真隊を動かせばありませんか?山岳
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