十七章 幕間劇
ひよと買い物×未来の嫁
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精霊で言ってたな。後ろに乗っている二人が」
「知ってて引っ張っていたのですか?気付いたら謝ろうと考えていました」
そういうときもあったな、一真隊が出来た頃は色々とあった。あの時もいつもより少し重いと思っていたが、トレーニングにはちょうどいいと思って引っ張ってたけど。後々、風の精霊から聞いたが怒る気はなかったな。
「えへへ。あの時は楽させてもらいました!」
「だったら、今度は俺をおんぶしてみろ!」
「ひゃ、重いですよぅ。一真様!」
「俺が苦労した分だ、我慢しろ」
小さな身体にのしかると、ひよは楽しそうな悲鳴を上げる。反応が可愛いから、俺はさらにひよの身体にしがみ付く。
「きゃーっ!潰されるーっ!」
「じゃあ、押し潰してやろう。それそれー!」
「あはははは!一真様、やだーっ!」
楽しそうに暴れるひよが、落ち着いてきた頃になって俺は改めてその体を抱きしめる。無論押し潰すのではなく優しくな。それに、初めてのをもらったときもこんな感じで抱きしめていた。
「ひよも俺も昔より変わっているだろう?」
「はい。前より人は増えて賑やかになりましたし、みんなのこと大好きですから」
ひよの言葉が真剣になっているのか、抱きしめた体を離そうとするけど、そっとひよの手が俺の手が離れることを拒絶しているようだ。
「そうじゃなくて・・・・その・・・・。好きです、一真様」
「ひよ・・・」
「あの頃よりも、一真様のことが好きになっているんです」
「そうだな。俺もだよ」
昔と今では好感度は違うだろうな。
「それにあの頃は今みたいに一真様のこと、好きじゃなかったのですよ」
「ふむ。あれか、久遠の恋人だからか。あと天から舞い降りた者で、ひよが俺のことを兄だと慕っているのも」
「分かっていたのですか。それは、たくさんの妻を持っているからですか?」
「まあ勘と何となく接してるとそんな感じになったわけだ」
出会った頃はひよのこと妹だと思っていた所があったからな。
「でも、ずっと一緒にいて・・・・色んな所に行ったり、危険な事もたくさんして、戦いにも加わって。最初は尊敬してる、お兄ちゃんみたいだったのに・・・・今は一緒にいると、胸の奥がもっと温かい気持ちになるのです。一真様は・・・・私の事、今も妹みたい・・・・ですか?」
「そうだな。こうやってじゃれあったり、抱き着いて楽しいのは妹みたいな感じかな」
「・・・・・んっ」
そんなひよの頬に押し付けたのは、俺の唇だ。
「でも、こうすると恋人になるだろう。っと、ひよは今は恋人で愛妾だもんな」
そして、俺はひよにキスをする。昔は出来なかったことを今は出来るようになった。久遠のあの宣言以降になっ
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