十七章 幕間劇
ひよと買い物×未来の嫁
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の!約束なの!」
鞠もなんだかんだで俺の側にいてくれるけど、今の所は大丈夫だしな。美空から話が来るまでは、俺も出かけないし用事もない。たまにトレミーのところに戻りたいと思うが。
「どうしたんですか?一真様」
「なんでもない」
特に変わったという印象はない。覗き込んできたひよの額に手を伸ばす。
「ひゃ・・・・。え、何ですか?一真様っ」
「気にするな」
熱もないな。体調不良の問題ではなさそうだな。体調不良だったら、ころ以外のメンツでも気付くはずだし。
「あーっ、ずるいのー!鞠もお熱見てなのー!」
「ふふふ。分かったよ」
ねだられたので、鞠にも手を伸ばして、そっと額に触れてみる。
「えへへ・・・・お熱、平気?」
「うむ。鞠はいつも元気だもんな」
「一真やひよを守らなきゃいけないから、いつも元気でいるの!」
「そっかそっか。でも俺は強いから大丈夫だけど、いざ戦うときは俺の背中を任せるよ」
鞠に答えながら、ちらりと雫に視線を送る。するとそれに答えるかのように、雫も小さく首を振った。やはりひよには何も変わるところはないか。
「一真様はこれから雫ちゃんと?」
「んー、鉄砲運用についてだったけど変わらずって感じだからな。これから黒鮫隊の者がブツを運んでくるからそれを待っている」
「そうですか・・・・」
「・・・あ、そうなの!ひよ、ごめんなの」
「へ?」
「鞠、今日は雫とする事はあったの。ね、雫」
「え・・・・・」
「ほら、忘れちゃったの?」
「あ・・・・はい。そうでした、すっかり忘れてました。すみません」
なるほどな、鞠は気付いたようだな。だから、俺とひよを二人っきりにするのか。それだったらひよの悩み事を聞けるからな。ナイスフォローだ、鞠。
「雫と話があるなら、また今度な」
「はい。それに黒鮫隊が来てくれるなら、新たな鉄砲運用も相談に乗ってくれますし」
あと雫も気付いたからなのか、乗ってきているしな。
「それとひよさん。町にお一人でなんて危ないですよ?」
「え、大丈夫だよ。そんなに遠い所じゃないし・・・・」
「ダメなの!鞠は行けないけど・・・・一人で行くのはぜったいにダメなのー!」
「雫や鞠の言う通りだぞ、ひよ。越後は今、戦乱が起きている国なんだから」
先程まで鞠が護衛に付くと言う話だったし。
「そうなの。だから一真、今日は一真がひよと行ってあげればいいの!」
「そうですね。一真様、行ってあげては?」
「そうだな。俺も用はなくなったからな。護衛にはなれるよ、俺強いし」
「だったら・・・・一真様。ついてきてもらって、いいですか?」
「もちろん、いいぞ」
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