十七章
長尾勢と交渉
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もらえなさそうだからな。まずは俺たちの事を知ってからの方がいいな。そしてそれでも力及ばずだったら俺たちはこれで美濃に帰るけどな」
と俺が上を指さしてから、美空たちは上を見たら俺たちの船であるトレミーがいた。
「こ、こんなデカい船がいたんっすか?」
「俺達の船だ。そこには俺直属の部隊がいる。今まで難攻不落だと言われた稲葉山城や観音寺城とかも俺達で落としてきた。弱卒呼ばわりの尾張兵と違うからな」
「これなら共に戦えそうな気がする」
「そういうことだ。まずは行動をして、その背中を見て美空が判断すればいいことだ。俺達がどれだけ役に立つのかをな、それで役に立てれば越後の未来のためにも力を貸せただし、これだけは言っとくが、もし俺たちの話を聞かないで突き返していたら、帝釈天や毘沙門天との契りを解約したいんだと。そしたらお前たちには神の加護は無くなるぞ。それでもいいのかな〜?」
「試せってこと?それと突き返さなくてよかったわ。毘沙門天の加護が無くなれば、兵たちはついて来なくなる所だったわ」
「そういうことだ。こちらには食料も武器もあるから、無料お試し期間ってことだ」
「力がなかったら反故にしてもいいのよね」
「まあな。だが、力を貸すと俺は信じる。こいつらがお前を信じるようにな」
「その自信の根拠は何なのかしら?」
「神の勘だ。それ以上でもそれ以外でもない。で、どうだ?」
「細かい条件は?その約束以外にもあるのでしょう?証文の裏書きまで守る気はないわよ」
「基本的に一真隊は美空の下に付く。隊の頭としては、無理難題には応じない。俺の隊なら別だが、一真隊は決死隊ではないからな」
「まあ、あの行軍の様子じゃあ『何か言ったかな〜?』な、なんでもないっす」
俺は銃を柘榴に向けながら笑みで言うと黙ってくれた。
「それに一真隊は百戦錬磨の猛者ではない、搦め手専門だ」
「搦め手?」
「城内侵入や偵察とか、門の鍵を内から開けるとか」
「でも鉄砲を持っている。それもたくさん」
「鉄砲は良いわね・・・・」
「越後には鉄砲を扱う商人が少ないっすもんね」
「何丁あるの?」
「うーんと、一真隊全体で考えると百か二百丁で、俺直属のは鉄砲の種類が豊富だからな。鉄砲と爆弾の専門家でもあるから」
黒鮫隊はどれぐらいあるか、数えたことはない。主に使うのがアサルトライフルやスナイパーライフルとかだし。あとはグレネードランチャーにロケットランチャーとか手榴弾にプラスチック爆弾や時限爆弾。あとはISだし。
「なかなかのものじゃない、いいわ。信用してあげる」
「ずいぶん上から目線だな。お前ら、美空との契りを解除するか?」
「待って待って!悪かったから、それだけは
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