暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十七章
春日山城落ちた
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
大将の留守を狙って、晴景様が・・・・・」

「あんの無能姉、まだ未練たらたら持ってたのかっ!」

「っていうか秋子は何してたんすか!」

「突然の事でなすすべくもなく・・・・」

「・・・・まあいいわ。なら私が直々に乗り込んで、今度こそ引導を渡してやればいいって事よね。あれでも姉だからと思って目を瞑っていたけど、もういいでしょ」

「ちょっといいか?」

「何よ、あんたに口を聞くほどでは『いいから聞け、小娘!』・・・分かったわよ。で何?」

「そこの御嬢さんに聞くが、その城には人質がいるな。それも二人」

「え?なんであなたが知っているんですか?」

「どういうこと?秋子」

「その人の言う通り、空様が城内に取り残されていまして。もう一人は私の娘なのですが、申し訳ありません」

なるほどな、トレミーから春日山城の様子がおかしいとのことで、小型偵察機を放ったが。その中に人質と思われる者が二人いたからな。

「・・・・・そう」

俺とその人が言った途端に、空という者の名を聞くと、顔が青ざめたような感じであった。

「娘の命を盾にとって、家督を譲れと言ってくる可能性は・・・・あるでしょうね」

「残念ながら・・・・・」

「あたー・・・・どうするっすか、御大将ー?」

「・・・・じたばたしても始まらないわね。とにかく越中攻略は中止して、春日山城を取り戻す方向で動きましょう」

「まじっすか?ああん、もうちょっとで越中完全征服だったのにー・・・・残念っすね」

「春日山城は大事・・・・取り返さないとお金もなくなる」

「っすよねー・・・・」

「柘榴、こう考えれば良いじゃない」

「どうっすか?」

「春日山城で守勢に回るならともかく、私たちが春日山城を攻める機会なんて滅多にないわよ」

「おおおっす!それは盲点だったっす!」

「春日山は難攻不落」

「確かに、一度寄せ手に回ってみたかったっす!やる気出てきたっすー!」

あの女性は腹を切った方がいいかと聞いていたが、美空は今後の働きで汚名返上をしろとな。

「ちょいといいかな?」

「まだいたの、一真」

「盗み聞きは趣味が悪い」

「てめえ、そうやって言って見ろや。毘沙門天の怒りに触れるぞ。そんなに大声で話してたら聞こえるだろうが」

まあ、ここにいるんだけどね。帝釈天と四天王が、今は美空にも見えないようにしてある。周囲に他国のスパイがいたらたまったもんじゃないからな、さぞかし楽な諜報活動だなと思うだろうが。

「で、空って誰のことだ?」

「ああ。空は私の娘よ」

「ふーん。娘じゃなくて、養子だろうに」

「どうして、わかるの?」

「決まっているだろう。俺の部隊
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ