十六章 幕間劇
敗戦後の癒し
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色々と心配を掛けたな」
「私よりも、結菜さんや皆の方が」
「うむ。苦労ついでに、もう一杯飯を頼めるか?この程度の飯では、なまった体は起きそうにない」
「はいっ!」
空になった茶碗を胸元に抱くようにして部屋を後にする双葉を見送り、久遠は自らに言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
「・・・・これだけ我が想っている彼奴が、あの程度の騒ぎで死ぬものか。一真。この織田三郎久遠信長、お主のおかげで生かされた。この通り、我が身には傷一つないぞ」
言葉は、果たして待ち人の元に届くのか。いや、彼の元へは届かずとも、自身の心の内には届く。
「お主もまだ生きておるなら、早う我の耳に届く騒ぎの一つも起こしてみせんか。・・・・・なあ!」
と言ったあとに、双葉が来てからご飯を食べていた。実は神が見ていたんだよね。簪には、神の力を籠めてある。なので、その言葉は一真の耳には届いていなくとも、他の神がそれを聞いていた。神は実体化できないが、長尾景虎のお家流か一真の神の力での召喚はできる。簪に籠っているのは守護神だということも、久遠は知らずに食べていた。
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