十六章 後編
三昧耶曼荼羅×神々の戦い
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場違いな明るさに毒気を抜かれ、私たちは呆然と立っていた。
「・・・・越後国主、長尾景虎。まずは我々を助けてくれたことに礼を言おう」
呆然とする私の代わりに、一葉様が警戒を含んだ声音で少女に礼を言った。
「いえいえ、どう致しまして」
「・・・・で、だ。率直に聞こう。・・・・越後の龍がなぜ加賀に出張ってきているのだ?」
私たち全員の疑問に代弁するように、一葉様は探るような声音で問いかける。
「さぁ?どうしてでしょー?」
「・・・・・・」
惚ける者に、一葉様はジッと見つめていた。その瞳は、普段のではなく緊張したような色のようだ。
「越後の龍、長尾景虎殿は最近、越中に兵を入れたという話も聞こえてきております。越中を抜けたあとに備え、加賀内部の物見と共に、中央で興った織田勢の実力を確かめに来た・・・・と見ますが」
「うーん・・・・当たらずとも遠からず、かなぁ〜」
「なるごど。ということは、一真様を見極めに来たということですね」
「・・・・・・」
詩乃の指摘に何も答えずにこの少女は不敵な笑みを浮かべる。つまり当たりなんだろう。
「どう見極めるつもりだ?第一ここには主様はおらんぞ」
「確かにそうよね。なぜ、あの男はいないのかしら?」
とそのとき、地響きが聞こえてきたことに驚く詩乃達。いったい何事かと思いきや小波から聞かされた。
「皆さん!この地響きは、先ほどまで私たちがいたところから響いています。あれをご覧ください!」
と小波が、指を差すとあちら側の陸側から煙と共に何かが現れた。煙が晴れたらそこにいたのは・・・・。
「な、鬼だと!?」
「どういうこと?まだ鬼がいたなんて聞いてないわよ。柘榴、やりなさい」
「了解っす『その必要はない』誰っすか?」
声が聞こえたので、辺りを見渡す仲間たち。すると鬼の真上から空を飛ぶ者たちが近づいてきた。翼が12枚ある者から、順番に降り立ったけど。その姿を見たことある者もいたけど。
「主様!無事だったか!」
「もしかして、この男が天人?胡散臭いわねー。柘榴、この男をどかしなさい。私がまたやってやるわ」
「了解っす。あれ?掴めないっすよ、この人の身体を」
「どきなさい。本当だわ、だったら松葉!」
我の上から降りてきた者を跳ね返して、我の後ろに落ちてきた。
「大丈夫?松葉」
「この男に触れたと思ったら、跳ね返された」
「当たり前だ!我たちの主様だぞ!」
と言って、空から来たのは、先ほど我たちと戦っていた者たちだった。
「誰じゃ!?」
「我から自己紹介をさせよう。10人の女は十羅刹女、阿修羅、八大夜叉大将と金剛力士だ。皆の者、頭が高いぞ!」
「十羅刹
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