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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十六章 後編
九頭竜川
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えても詮無きのにのぉ」

「人それぞれです。・・・・お好きになればよろしいかと」

「森のお二人がおりますが、多勢に無勢ですから。時機を見て森一家を後退させます。一葉様、準備をお願いします」

「うむ」

一方森一家は、鬼を殺していた。一真はまだ死んではいないけど、一人で戦っていると聞いては、力が出る。

「いいかぁ、クズどもにガキぃ!ある程度ぶっ殺したら退がるぞ!ここはワシらの死に場所ではないからだ!」

「ああ。一真を信じて貴重な時間を作ってくれた感謝を忘れるんじゃねえぞ!」

「けど姐さん!そんなんじゃ俺らの気が済まねえ!」

「分かっている。殺れるだけ殺れ。目ん玉取ってやれ!耳をそぎ落とせ!腕を斬りおとせ!傷口を抉れ!森一家に逆らう鬼には遠慮はいらん!殺しまくれ!」

『うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!』

死んでないけどね、一真も戦っているからな。船は九頭竜川にいる、隊長の指示でもある。

「ふむ・・・・森一家が鬼を虐殺しておりますなぁ」

「さすがだな。・・・・余も参加したいぞ」

「また物騒なことを。・・・・しかし、良い感じに鬼が押されておりますな。詩乃殿、そろそろでは?」

「そうですね。・・・・一葉様、頼みます」

「うむ。では余の怒りを刀に籠めよう。・・・・戦っている主様を一人にしてしまったことでな。三千世界っ!」

森一家が虐殺している頃に、合図が出たので退いた。兵士はまだやる気はあったようだが、指示に従う。一葉様の三千世界が、後方のより追いすがる鬼の大半を惨殺しつくした。やがて、地響きと共に部隊が戻ってきた。
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