十六章 後編
作戦開始
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わり?それって転生って奴?俺は転生ではなく本物の神である。でも松平衆には本来の姿その1を見せていない。その2は見せたような気がするが。綾那は鼻息も荒くなっていたが、傍から聞いていると俺が弱いという風に聞こえるのは俺の間違いかな。でも俺は創造神であり、光を見せるならいつでも見せますよみたいだけど、今はやめておこう。本来の姿は、温存したほうがいいし。
「・・・・そう」
俺は黙ったままだったが、綾那の言葉を受け止めてから、葵がゆっくりと頷いた。
「・・・歌夜。綾那の面倒を見てあげてくれませんか?」
「え、ですが・・・・それでは葵様をお守りする者が」
「ああ、その点につきましては大丈夫です。こんなこともあろうかと、すでに葵様とは打ち合わせ済み。葵様の身辺は、この本多弥八郎の衆がお守り致しますので、お二人はどうぞご自由に」
「それは本当のことか?嘘ではあるまいな。しかもお前の衆では力はなさそうに見えるが」
「ご心配には及ばずですよ、一真様。悠季は槍上手ではありませんが、その知恵は誰よりも頼りになります。だからお二人は存分に、一真様を守り奉りなさい」
ふむ。嘘ではないらしいな。綾那は納得していないようだったが、歌夜が俺の護衛をするんだと。そして、俺たちは行ったあとだったが俺はフリをして、陣幕の中にいた。この女狐が余計なことを話さないのかとね。
「・・・・やれやれ。松平の家人だというのに、一真様一真様と姦しいですな、あの二人は」
「今はまだあの二人の力が必要です。好きにさせてあげましょう」
「・・・・殿は後々のことを考えておられる?」
「この日の本には武士が多すぎるのです。武士が多いから争いが起こる。鬼などという異形の者が蔓延るのも、武士が多すぎるのも。この日の本にとって益無きこと。争いを求める心など、この日の本に住む者に必要ありませんからね」
「御意。では私もそのように考えておきましょう」
「・・・おしゃべりが過ぎましたね。悠季、部隊の再編を行いなさい」
「はっ!」
ふむ。女狐が変な事言うかと思ったけど、武士が多すぎるのはしょうがないと思うがね。それに先のことなどは、俺たちは知っているしな。で、松平の陣幕から離れた俺はひよたちが先行に行くので黒鮫隊からも出した。
「では木下衆と黒鮫隊のみなさん、先行します」
「ひよ。木下衆の素早い陣構築こそ、この撤退戦の肝になります。黒鮫隊の皆さんも護衛を頼みます」
「うん!任せといて詩乃ちゃん!」
「お前ら、ひよたちの護衛を頼むぞ」
『了解!』
言って、ミラージュコロイドを作動させて透明になった。
「さてと、ひよたちが行ったから、今度は俺達の番だ。詩乃たち本隊も早めに準備しとけ」
「はい。一真
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