十六章 後編
神の鉄拳×松平の無事
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が妙見菩薩のなら、こちらは本物の神の力を使うまでだ」
「見よう見真似ですか。さすがですね、あと先ほどの飲み物で身体も回復しましたが。あれはどういう飲み物で?」
「余も気になっていたところだ。あんな飲み物はこの世には存在しない物だと思っていたが」
「あれは神の力の一つである回復の力を飲み物にした物だ。製造方法は俺しか分からないから、あまり大量生産出来ないからな」
そして走り出してから、葵が無事のことを祈りながら走る。夜空に瞬く星々は、大地で繰り広げられる殺し合いでもあるが、おそらく神界にいる天空神の応援なのか。星が輝きながら、神界にいる者たちの応援の言葉が聞こえる。妙見菩薩や帝釈天と四天王たち。それを見ながら俺たちは走りながら数十分。
「お、前方に旗が見えるぞ!」
「二つ引き両の旗なのっ!」
「おう、ようやく追いついたか」
走りながらの鬼達への攻撃をしながら、俺たちは走った。ちなみに馬な。俺の後ろには小波が俺の腰に捕まっているけど。そしてようやく足利衆の最後尾を視界に捉えた。林の中で少し開けた場所には、一真隊&黒鮫隊と足利衆の旗。あとその場所には。
「ご主人様!殿の・・・・殿の馬印が!」
「やはりか、森一家がいたとなれば松平衆も近くに居ると思っていたぜ!」
俺達の旗の隣に翻っていたのは、世にも有名な金扇の馬印だった。
「よかったな、小波」
「はい・・・・!はい・・・・!」
何度も頷きながら、小波は喜びを噛みしめるように腰に回した腕に力が入る。行方不明ではあったけど、俺も俺達も良かったと思っている。
「鏑矢を放ったのは松平衆であったか・・・・」
「そうだな。強さを誇る松平衆が援助要請をしたとなれば、相手は強敵か大軍だったかだと思うな」
「うみゅー、どんな敵なのかなぁ?」
「お頭ぁーっ!」
「あぅぅ、一真様ぁ!よくぞご無事でぇ!」
『隊長!』
馬から降りて、黒鮫隊の指導のもと、一真隊、足利衆、森一家を率いたようだった。俺は先行組を者達一緒に、ハイタッチをしながら回った。あとレノックスたちも。
「今、松平衆を襲っていた鬼を、みんなで協力して押し返しているところです!」
「よっしゃ!すぐに態勢を整えてから行く。なので、もう少しだけ頑張ってくれ!」
「「はいっ!」」
「一真、なかなか早かったな」
「小波と一葉のお家流と俺の力での三連発だったからな。さすがの鬼達もビビっていたけどな。だけど、まだ追ってくるから。ここは森一家で頼む」
「分かった、おいクソガキ!」
「おーぅ!後ろから来る奴らをぶっ殺せばいいのだよな母ぁー!」
「そういうこった。・・・・後ろは森一家の狩り場にするぞ。いいな、一真」
「
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