十六章 後編
救援要請
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「おいおい。一真はすげーな、閻魔と話せるのかよ」
「まあな。それより小波。さっきも言ったが信じろ。閻魔からの話だと、大量の鬼の素体になった人間と戦で死んだ者はいるが、そのような者はいないとな」
「・・・・(コクッ)」
小波には、これ以上言葉をかけるのは野暮だ。すると、前にいたはずの桐琴が来た。
「ふむ。桐琴、服の色が変わっている」
と言いながら浄化の力を発動させてから、桐琴の返り血を浄化させた。あとついでに回復のオーラを発動し、回復。あと森一家の者たちにも回復のオーラを浴びせた。その時鬼もいたけど、鬼にとっては毒だ。
「一真!よくぞ、無事だったな。あと一真のお陰でまだまだやる気が出たわ」
「桐琴こそよく無事だったな。俺達は俺達の兵器を使ったまでさ」
「まぁ多勢に無勢で、多少は手こずったがな」
「兵隊の多い少ないで、ウチの連中が負けるかってんだよ」
こっちもだが、苦労したようには見せていない。だが、来てくれただけでもありがたいな。
「しかし、一真の言うとおりになったな」
「ああ。だが、ここで負けるわけにはいかん。俺は全力を持って、お前ら森一家とあそこで戦っている一真隊と共に未来を切り開く。それが俺の役目だ」
「一真は人の化身ではなく神の化身だからか」
「しかもさー。地面から出てくるなんて、さすがのオレでも度胆抜かれちまったしな!」
「うむ・・・・で一真。これからどうするつもりだ?」
「加賀を抜けて、越中を通り抜けて信濃に向かい・・・・ぐるっと回って美濃に向かうつもり。待ち伏せとかいても、こちらはぶっ潰すだけだけどな」
「直接、美濃に向かえば、我らの本拠地に鬼を引き寄せることになる、か」
「さっきも言ったが待ち伏せがいてもぶっ潰せばの話。でも一応警戒はしとかないとな」
「そうだな。加賀、越中は何とかなるが、武田の阿呆ぅが支配している信濃は問題だな」
「うむ。でも、今は考えるより行動した方がいい。武田のことはとりあえず一葉に任せて通るしかない。それか、俺たちの船に乗せちまえばいいが。それだと戦いの支障が出るからな。だから、自分たちの足で逃げるしかないと思ったわけさ」
「なるほどの。確かに一真の船とやらに乗せれば一気に逃げられるが、ワシらはそう言う事をしないうえでの考えか。さすが先の先のことを考えているな」
話をしている間に、俺たちの仲間たちもやっている。主に前が黒鮫隊で、斬り漏れたのを一真隊でやっているけど。余裕があるからこうして話していられる。それにもし鬼がこちらに来ても、風の刃で頸を落とすけど。
「動くなら今だな。桐琴、小夜叉。一緒に鬼達を皆殺しにしようぜ」
「おぅ。森一家、六百程度になっちまったが好きに使うが良い。ワ
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