十六章 後編
反撃
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「そういえば桐琴はどうした?」
「母?母なら、まぁそろそろ来る頃じゃね?」
来る頃ねと思ったら、桐琴の気を察知した。
「ひゃーーーーーーーーはっはっはっはっはっはっはっはっー!」
「ほらな?」
「ああそうだな、トレミー。爆撃をやめろ!」
ミサイル攻撃をやめてから、鬼達は次々と銃殺していきながらソードビットで頸を刎ねる。小夜叉が笑うのと同時に、たくさんの気を感じた瞬間に林の中から気勢が上がった。
「おらぁ!クソ鬼どもぉー!今まで散々、好き勝手やってくれたなぁ!おう、森のクズども!鬼どもまとめて惨殺だぁ!」
「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「いくぞおらぁ!ひゃーーーーーはぁぁーーーーーーっ!」
世紀末の的な雄叫びを上げながら、森一家が鬼達の横っ腹にカチコミをかけた。黒鮫隊の者達には道を譲れといってあるが、おそらく分かっているだろうと思うし。桐琴を先頭に立たせての森一家のカチコミは、織田衆最狂の名の通り、浮き足だった鬼達を文字通り惨殺していったけど。いい音をしながらの凄惨の音で、普通なら耳を塞ぐだろうが、森一家による鬼の虐殺の宴が続く。
「う、うわぁ・・・・」
森一家の働きを見て、雫が引きつった声を出す。
「ん?雫は森一家の戦いを見るのは初めてだったか?」
「そのぉ・・・・二条館での攻防のときは、状況を把握するために横目でチラッと見ただけで・・・・ここまで間近で見るのは初めてです。だからちょっと刺激が強すぎるというか・・・・」
「ふむ・・・・ならば向後の事もあります。良く見ておいた方が良いでしょう・・・・ほらほら」
「あ、ちょ、詩乃、止めて下さい!ああ、目を閉じられないようにするのは卑怯ですぅ!」
「大丈夫。慣れれば勝ちです」
「し、詩乃ちゃん、その発言と行動は、鬼だよ鬼過ぎだよそれっ!?」
「まあ詩乃の言う通りだから、ちゃんと見るんだぞ。慣れないと今後の戦いに支障が起こるから」
まあ慣れだよ慣れ。こういう戦いも見て慣れた方が早い。詩乃は慣れということにして、思い込むようにしないとならないし、友である雫も同じようになってもらわないとな。雫は血飛沫とか首ちょんぱは慣れてないらしいが、俺達も本気だせば似たような感じだし。
「さてと、そろそろ反撃の好機だ。皆の者、準備は良いか?」
「応っ!」
「ということで、詩乃と雫は一真隊の指揮を任せる。俺たちは俺たちなりにやるつもりだ」
「「はいっ!」」
ということで、俺は黒鮫隊を集結させる。ここで小夜叉にいくつか質問をする。
「ところで小夜叉。久遠の状況はどこまで知ってるか教えてくれないか?」
「ああいいぜ。殿なら一真の報告のお陰で、すんでの所で
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