十六章 後編
反撃
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に行き、回復のオーラを浴びさせた。これは人しか回復しないから鬼は回復しない。鬼に浴びさせたら逆に毒だからな。
「これで何とかなりそうか」
「ありがとうございます、一真様」
「気にすんな。後詰がない以上、俺達で切り開く!」
言ってから、前線に戻った。剣で斬ったあとサバーニャ隊に空からの乱れ撃ちをしてもらった。乱れ撃ちではあるが、できるだけ狙い撃ちとのこと。俺達がいなかったら現実は非情だが、そんなことはさせない。人は限界になると戦えなくなるが、俺達は違う。俺達の兵には黒の駒を入れてある。なので、いくらでも戦える。
「もう・・・仲間たちは来ないのかな・・・・」
「諦めるな、嬢ちゃん。俺たちが居る限り大丈夫だよ」
「えーと、たしかレノックスさんですよね」
「ああ。だが、決して諦めるな。俺たちの辞書には諦めるという言葉はない。きっとまた合流できるはずだから。嬢ちゃんも諦めるな!」
「はいっ!」
この嬢ちゃんは大丈夫そうだな。あとは信じるしかないが。
「小波さん、周囲の状況は?」
「・・・・・・・・」
目を閉じて意識を集中し、小波は周囲の状況を探る。
「土中にも鬼の気配はございません。残念ながら、周囲の状況に変化はございません」
「そうですか。ですが、大丈夫です。我らの合図に、三方より返事が来たのです。今は信じて踏ん張りましょう」
「嬢ちゃんの言うとおりだ。今は信じるしかない」
俺達は斬りまくりで、次々と斬るが数は減っていないな。
「突けーーーーーーーーっ!」
目の前では、鬼の返り血を浴びながらの戦いであったが、勢いは増している。
「・・・・さすがに同じ手を三度も受けるほど、馬鹿ではないようですね」
「ええ。私たちの動きに対応し、散開をはじめています。厄介ですね」
「ですが、黒鮫隊のおかげで何とかなりますよ。きっと」
長柄の後ろから、黒鮫隊による狙撃と手榴弾で爆死させながら長柄を後退させてから、レノックスたちが前に出る。そしてアサルトライフルで、撃ちまくりながらもっと前では俺とIS部隊による攻撃。
「ふむ。ここは大爆撃をしたほうがいいな。IS部隊、後退してトレミーからの爆撃に備える!」
『了解です』
「トレミー。爆撃を再開せよ!」
俺達はレノックスたちがいるところまで退避してからの爆撃攻撃。しばらくミサイル攻撃が続いたが、敵はさらに来るのでサバーニャ隊のライフルビットによる乱れ撃ち。とそのとき、鬼の声が聞こえた。
「どこからですか?」
至近で聞こえた鬼の咆哮に仲間たちは、四方を見回す。俺も探したら、ころたちがいる背後の崖の上だった。
「後ろですか!」
「隊長!」
「分かっている」
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