十六章 前半
仲間招集
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バーニャ隊もいつでも攻撃準備完了だ。長柄を持つ者は槍を握り直して、弓を持つ者は、弦の張りを確認する。鉄砲は火縄を確認し、早合の数を確認。一葉たちは月を見上げて談笑している。この感じはいいな、戦いの中でもこういうことはあまりないこと。きっと気持ちもハイテンションなんだろうな。足音が聞こえてきたと思ったときだった。
「あれはっ!」
「蒲生の鶴紋。そして万字のと藤巴の旗・・・・!」
「ああ・・・良かった、良かったよぉ、ころちゃぁん!」
「ハニーーーーーーーーーーーーーッ!」
「一真様!」
「一真様ぁ!ひよぉぉ!」
「ころ!梅!雫!」
「皆・・・・よくぞ、無事で・・・・っ!」
聞き慣れた声。そして夜闇から現れた顔は、たった数時間しか経っていないが、懐かしさを感じる。見慣れた顔ぶれは、笑顔でこちらに来る。
「ただいま合流致しますわ、ハニーっ!」
「お頭ぁ!ひよぉ!ただいまぁ〜〜〜〜〜!」
次々に声を上げながらこちらに来る仲間たち。その後ろでは黒鮫隊の者たちがいたことを確認。
「よし!お前らは下がっていろ。こちらに来る鬼は俺達で叩く。行くぞ!」
『了解』
俺達は梅たちが来た方向にいた鬼達を駆逐し始めた。そこには俺の仲間もいたけどな。ハイタッチしたあとに、火力を集中してひよたちがいるところに下がりながら攻撃を加える。
「うぇぇぇぇぇぇん!ころちゃーん!良かったよぉ!本当に無事で良かったよぉ!」
「あはは、ほら、泣いちゃダメだよ。じゃないと私の方まで泣きそうになっちゃうんだから・・・・」
俺達が百人の仲間たちを下がらせながら、俺たちは目の前の敵を排除する。
「雫・・・・よくぞ無事で・・・・」
「えへへ、何とか乗り切って見せましたよ。・・・・竹中半兵衛の友として、無様な戦はできませんから。それに黒鮫隊の皆さんのおかげで助かったのですから」
「しかし、私は・・・・」
「いいえ。あの時のあの状況では、詩乃の判断は至極正しいと思います。だから・・・・気にしないでください」
「あり、がとう・・・・!」
「えへへ・・・・でも、もう一度会えてよかったです」
二人はどちらからともなく、相手の身体を抱きしめていた。俺達は鬼達を殲滅した後に陣に戻ってきた。黒鮫隊の5人とも生存を確認し終えて、梅と話した。
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