十六章 前半
仲間招集
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るそうだ。光が消えて音もなくなり周囲は沈黙。その沈黙の中で、仲間たちは皆、少しの音も聞き逃すまいと、集中している。俺たちも集中する。そしたら。
「返ってきた!お頭、三本も、三本も返ってきました!仲間たちが答えてくれましたよ!」
「よっしゃ!詩乃!」
「はい。では各員持ち場について下さい・・・・鬼が先か、それとも仲間が先に駆けつけるか・・・・どちらにせよ、ここからが我らの踏ん張りに掛かっています」
「みんな頑張ろう!仲間たちのために!私たち自身の未来のために!」
「応っ!」
ひよと詩乃、二人の檄に答えた兵たちが、決められた部署につく。
「共ども、油断するな!少しの変化も見逃さず、味方が来たのならすぐに陣に迎え入れよ!鬼が来たのならば固く陣を閉じ、主様と黒鮫隊に任せるのだ!」
「定期的に鏑矢をあげて、我らが居る位置を正確に伝えます。あと一真様、照明弾もお願いします」
「はっ!」
「分かった。エップス、準備をしろ」
「了解だ」
持ち場についた一真隊のは、まんじりとしない時間を過ごす。俺達も真上に、照明弾を放ちながら待つ。長柄の前は俺達だけど。仲間の後ろにいたらすぐに動いて鬼を叩く。定期的に放たれる鏑矢の音は、夜闇の中を向かっているであろう仲間たちの合図だ。トレミーからはどんどん近づいてると。こっちに来いという気持ちで一真隊の者たちは鏑矢を放つ。そのあとに俺達も照明弾を放つ。
「・・・・北西の方向より足音!何かが来ます!」
「各員、もう一度、動きの確認をしてください。仲間が来たのならば、すぐに陣に迎え入れます。鬼の対処は一真様率いる黒鮫隊がやってくれるでしょうから」
「応っ!」
俺達率いる黒鮫隊も陣の前で待った。俺は剣と銃を持ち、野郎どもはアサルトライフルをいつでも撃てる状態にして、IS部隊も待機中。
「どなたが来るかは分かりませんが・・・・願わくば、仲間が来て欲しいものですな」
「来るであろうさ」
「偉く自信ありげな。・・・・根拠はあるのですか?」
「主様がそう信じるように、余も信じる。それが根拠だ」
「なんとまぁ・・・・乙女のようなことを仰るようになりましたなぁ」
「なんだ。知らんかったのか?余は生まれたときから乙女であるぞ?」
「知っているからこそお仕えしてきたのでございますよ。我が主」
「うむ。知っておる」
「でしょうな」
「足音、更に近づく!音の量からして、人数はおよそ百程度と推測されます!」
「百か。まだ分からんな」
「準備を!」
詩乃の号令の下、皆が戦闘態勢に入った。俺は黒鮫隊の連中と一緒に、陣の外にいる。黒鮫隊の諸君もだ。野郎どもは、腰を下ろして構えをしている。ジャスティス隊とサ
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