十六章 前半
小休止×周囲に鉄砲の音
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関係はない。俺達には空からの攻撃に、現代兵器にIS。すると、詩乃たちは加賀に向かって加賀衆が鬼の集団と戦っている間に美濃に向かうそうだけど。
「越中の南は飛騨だが、山深い飛騨を抜けるのはきついだろう。行軍のしやすさを考えるなら、信濃にまで回り込めば良いが・・・・彼の地は今、武田が支配下にあるが、加賀の連中と違い、甲斐の虎が見逃してくれるかどうかじゃな」
「そこは一葉様のお力添えを期待しておりますよ」
「ふむ。・・・・まぁ出来んことはないだろうがば」
「武田は鎌倉以来の名家とはいえ、甲斐入国の際、初代・尊氏公の援助が薄かったことに腹を立てたという話もあります」
足利尊氏・・・・室町幕府を立ち上げた創業者。大層気前が良くて、家臣に領地をポンポン与えたため、足利将軍家は貧乏になってしまった。
「家として意趣があるかもしれませんがねぇ・・・。現に三好と事を構えているときに、上洛を促しはしてみたものの・・・のらりくらりと避けておりましたし」
「あれは余が、先に越後の龍と謁見しておったからな。その辺りで動く気をなくしたのだろう。・・・・あの二人は犬猿の仲じゃからな」
「・・・あのぉ。先に越後の龍さんと会ってて、それが気に食わないから上洛しなかったって言うのなら・・・・余計ダメな気がするんですけどぉ・・・」
「「・・・・・あ!」」
「まあ、武田が動いたとしても、その時はその時だが。俺達が出来ることはひよや詩乃、一葉たちを守りながらいくんだからな」
その時、鉄砲の音が聞こえた。
「どこからですっ!?」
「ちょっと待ってろ」
俺はトレミーからの通信で、小波は静かに聞いていたら、俺も現状が分かった。
「・・・分かりました。ここよりも更に北の方から聞こえてきたようです」
「俺達と同じように逃げてきた部隊がいるそうだ。どこの部隊かは知らんがな」
「鬼が複数動いてるって、そういうことだったんだ」
また鉄砲の音が聞こえた。またトレミーに通信をした。
「ほわっ!?これって違う方向からの音ですよねっ!?今度は違う方向から聞こえてきていますよっ!?」
「ふむ・・・・違う方向というか、この音は四方から聞こえてきておりますなぁ」
「南と西から同時に聞こえて来ているようです」
「ということは、私たちと同じように、追い立てられて北に逃げてきた部隊が、他にいくつも居るってこと?」
「まさにその通りらしい。加賀衆ではないとすれば、俺たちの味方かもしれんな」
「・・・・どうする、主様」
一葉の声と共にトレミーからの通信によれば、この辺りに俺達と同じ黒鮫隊の反応有だそうだ。
ということは、梅たち居る可能性が高い。となれば、やることは一つだ。
「一つに決
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