十六章 前半
撤退戦
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せる」
「・・・(コクッ)」
「分かった。主様も気を付けろ」
「それじゃ、行ってくるわ」
と言って、追ってくる鬼達を銃殺しながら、後を追う。
「皆さん、一真様がやっている間に前進します」
「「「はい!」」」
それからの逃避行は、地獄ではなかった。むしろ殿以外の者たちは、楽に走っている。たまに殿である黒鮫隊の者たちや、一真を見るが今は前に行くだけだ。走っても走っても鬼との間は、離すことはできない。俺の剣や野郎どものアサルトライフルで稼いだ後に、IS部隊による爆撃と一閃で終わらす。なのに、撃っても撃っても、数は減らない。おそらく、何かしらのワープゲートがあるのかなと思いながら進んでいく。弾は無限大で剣もまだまだ斬れ味抜群なので、こちらは支障はない。詩乃たちは、弾や弓矢を消費せずに逃げてるからなのか、少し余裕で進んでいく。
「ふう、山の中は方向感覚が狂うな」
夜闇ではあるが、こちらにはライトがあるためそれで、走っていたけど。
「山の中には、人を惑わす魑魅魍魎が多いと聞きますからなぁ。・・・・どうです一真様。あなたの魅力で魑魅魍魎をお仲間に加えませぬかな」
「それはいくらなんでも無理だ。神仏である以上、魑魅魍魎のは倒さなければならない」
「さすがにそうですよね。神様が神様を口説くことはできるんですよね?」
「それはたぶんできるな。普通の男だったら神を口説くなんて夢だろうな」
「余は神である!神であるぞ!・・・・だから、主様が余を口説いたら、夢が叶うぞ?ほれほれ」
「なんとも物騒で子供っぽい神様でありますなぁ」
「なんだ。良いではないか子供っぽい神が居たとしても。なぁ主様。可愛かろう?」
「何阿呆なこといってないで、前へ進め。それに神はここにいるからな」
まあ、子供っぽい神ならいるんだけどね。俺をお兄ちゃんって呼んでくる神が。まあ俺がそう設定したから後悔はしていない。
「ここ、どこですかねぇ・・・・」
「さすがに分かりかねますなぁ・・・・しかし月の位置からして、金ヶ崎よりも東北方向に進んでいるは、間違いないかと」
「ならば作戦通り、と言った所ですかね」
「主様、後ろはどうだ?」
「何か知らんが、動きが鈍くなっている。このまま距離を稼ぐぞ」
「隊長、鬼の位置ですが。じりじりと来ていますが、鈍くなっているそうです」
「報告ご苦労。引き続き、後ろを頼む」
と言ってレノックスは俺がいる少し後ろに行った。鈍くなっている間にジャスティス隊による攻撃で数は減っているけど。
「どういう理由かは分かりませんが、これで少しは息がつけますなぁ・・・・」
「うー、さすがに疲れたのぉ〜・・・・」
と言いながら、竹筒に口を付
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