十六章 前半
撤退戦
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、余たちの先の未来のために一人で背負いこんでいる。何とかならんか?」
「今は黒鮫隊の部下たちが一緒なので、おそらく大丈夫かと。精神も体力もですが」
「一真はよくやったと思うの。一真の予感がなければ、鞠たちも討ち死だったかもしれないの」
と言っていた頃、俺たちはまだ戦っていた。IS部隊は問題ないが野郎どもの体力は消費している。
「お前ら、これを飲め!」
と言って渡したのは体力や気力の回復と疲れを吹っ飛ぶドリンクだった。渡したあとに飲み干した野郎どもは、回復した。なので、またさらに撃ちまくる。
「おらっ!これでも喰らえ!」
俺は剣を鞘に戻した後にガトリングガンを持って、野郎どもと一緒に一斉斉射した。あと、トレミーから爆撃をしてくれと頼み、GNミサイルを発射した。かなりの爆音で詩乃たちが居るところまで響いたが。かなり数を減らしたけど、まだまだだなーと思った。
「凄い音ですね。これが黒鮫隊の実力でしょうか」
「おそらくそうかと。本来ならご主人様のお側にいる事ですが、今ご主人様の近くにいるとお邪魔だと思いましたので」
「確かにな。あの音と爆音は主様たちの邪魔になるだけだ」
「私もですが、今は前進あるのみですね」
「・・・!皆さん!本陣付きの手の者から、たった今報せが入りました。久遠様、無事に敦賀方面に落ち延び、朽木谷に向けて移動していると」
「久遠様が無事ならば、一真様にも知らせねばなりませんね」
『知っているよ。そのことは』
突然一真の声が聞こえたと思ったら、半透明の一真が現れた。それは分身体であり、本体である一真は未だに戦っているとね。だけど、風の精霊が教えてくれたらしい。半透明の一真が消えてから、小波がさらに詳細を告げた。
「松永弾正少弼が先導し、付き添いは結菜殿。また浅井のご夫婦、柴田、丹羽、母衣衆も久遠様に付き添い、撤退をしたと。ただ、森一家、松平衆、そして一真隊を含む姫路衆の行方は未だに不明とのこと」
小波は殿である葵が行方不明とのことで悲しんでいたが、風が小波を包んだと思ったら一真の声が聞こえてきた。今は信じろと、あと左翼にいた者たちも無事とのこと。やはり黒鮫隊の者達も連れていて正解だったと。
「おい、お前ら。今は前だけを考えろ」
「主様!後ろはどうなっている?」
「爆撃によりビビって来なくなったから、ちょっと休憩しに来た」
俺は腰を下ろすと、さっき隊員に飲ませたドリンクを飲みだす。しばらく休憩した後に、俺たちが殿をやるからとにかく後退しろとな。あと八咫烏隊と鉄砲隊の者たちに鉄砲で撃つ者を創造により創った。これで何とかなるよーって喜んでいた雀。
「俺達が殿をするから、ひよと詩乃は先導を。中軍は一葉たちだ。鉄砲隊は八咫烏隊に任
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ