十六章 前半
順調すぎる×敵が来る予感
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切れる寸前に、状況を念で飛ばすように訓練しております。ですから、不測な事態が起こったとはいえ、念が急に途切れるようなことは無いはずなのですが・・・・」
「ということは、そんな余裕もなく、念を飛ばせない状況になってしまったということですね」
「これは・・・・始まったと見るべきでしょうな」
珍しく真剣な表情で呟いた幽が、得物の位置を確かめるようにしている。やはり俺の勘が的中したのか。何かが起こることを。幽の行動で皆は、臨戦態勢を取る。
「一応連絡しとくか。こちら右翼だ。左翼の者、応答せよ」
『こちら左翼。何か起こりましたか、隊長』
「うむ。小波の句伝無量で、森一家の繋ぎの者と応答しなくなった。厳重警戒せよ」
『左翼、了解です。いつでも戦闘できるようにしておきます』
俺は左翼に通信をしたあとに、いつでも戦闘準備ができるようにしておく。
「誰かあるか!」
「はっ!」
「久遠の本陣にこの書状を届けておけ」
「承知仕りました!」
「一葉、良い判断だ」
「うむ。念のためだ、退路についてを送っておいた」
「前線には何かがあったのなら、こちらにも何かが起こるはずだ」
「ご主人様、ここは私が前線に赴いて状況を・・・・」
「駄目だ!これは予想外の事だ。皆の者、俺の周りを固めろ。来るぞ!」
「やはり、主様にも分かるか。やっと余らにも察知できた。ひよ、詩乃、早く集まれ!」
「「は、はいっ!」」
やはりか、地の精霊からの報告を聞いたときは疑ったが、地響きが聞こえる。左翼に向かって連絡しようとしたときには、遅かったようだった。
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