十六章 前半
戦の始まり×態勢
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五千程度。先鋒衆は善戦しており、当方が押しております」
「ああ、なるほどね。鬼達怯えていただろう?」
「はい。・・・・少し驚きましたが、あの・・・・・正直、森一家の戦い方が尋常ではなく、ご主人様の言う通り、怯え気味でした」
そう呟いた小波の顔は、少し血の気が引いてるようで青白くなっていた。
「まあ慣れないとそう見えるさ。森一家の戦いぶりは。慣れてない者が見ると血の気が引くと思う」
切れ味のある槍や刀で次々と薙ぎ払うって感じだろうな。あの二人の戦い方は、薙ぎ払うどころか、差して、ねじり、跳ね上げて、こねくり回すからな。たぶん腕と足を両断してから首でも刎ねてるんじゃねえのかな。
「他人事のように仰っていますが、お頭も森のお二方と鬼退治とかよくしていましたよね?」
「うむ。というか、最初から慣れたよ。戦い方を見てな」
「慣れたっ!?」
「慣れたというより、考えるのをやめたという感じだな」
「それ、人として大問題じゃ・・・・?」
「大丈夫だよ。俺は森のより考えて行動するからな。先鋒が押しているなら、前は心配はなさそうだな」
「・・・・ということは」
「思った通り後ろかな。風と地の精霊や船に言って何かあったら知らせろと、言ってあるが。小波、戻ってきて悪いが。人の目で見るのも大事だから頼む」
「承知!」
「小波が周囲を探っている間に、俺たちは念には念を入れるために態勢を整えておこう。・・・幽」
「手配は終わっております。足利衆は一真隊に組み込んでくださって結構」
「さすがだ。梅ところの二人は雫と組んで、左翼の兵を纏めろ。黒鮫隊の野郎どもは2名とIS部隊の3名も左翼に行ってくれ」
「了解致しました!」
「まあ雫さんでしたら、私の手綱を任せても問題ございませんわね。よろしくお願いしますわ、雫さん」
「は、はい!ころさん梅さん、若輩者ではありますが、よろしくお願いします!」
『了解です』
「詩乃と俺は右側に行こう。黒鮫隊も俺たちと来い。真ん中は一葉と幽。それと八咫烏隊だ」
「余が中央なのか?筋を通すなら、頭である主様が中央であろうに」
「これでいい。鉄砲の火力を正面に向ける。そしてその側面から俺達の鉄砲隊と黒鮫隊の銃で攻撃をする。一方向からではなく三方向から射撃すれば死角が少なくなり防せぎにくくなる。火線を交叉させることで、命中率、攻撃力は上がる。ということだ」
「ほぉ・・・・」
「なるほど。確かに一方向からの火線より、二つ以上の方向から一点に火力を集中した方が効果的ですね」
「そんな鉄砲の使い方があったんですね」
「俺達ならではの作戦だ。散開し、三方向からの射撃なら死角はないしな」
「さすがですね。お兄
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