十五章 幕間劇
夜食
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について考えていたから苛ついていたのさ」
「今回の・・・?」
「うむ。二人とも、手筒山城はどうだった?」
「どうだった・・・ですか」
「綾那は楽しみにしていた城攻め何だろう。実際はどうだったのかなと」
トレミーの報告と早馬からの情報を聞いたときは驚いたほど落城させたと。当事者の綾那たちがどう見たか、凄く気になるけどな。
「んー。・・・なんだか、つまんなかったです」
「お待ちかねの城攻めなのに?」
「城攻めだったですけど、あっという間に終わっちゃって全然物足りなかったです。普通お城を攻めるのって、門の所でやりあったり、壁を乗り越えようとしたり、大騒ぎするですよ。そのわーわーっていう声を聞いたら、綾那、わくわくしてくるです!」
「そのわくわくがいっぱいになった所で、一気に門を突破するわけか」
「です!」
さすが三河武士だな。こっちは城門に向かってライダーキックしたからな。それも一個目の城門から本丸に続く城門全て破壊してからだったけど。
「けど、今日はそれがなかったです・・・」
「そうですね。鬼の守勢も手薄でしたし、城門も何が何でも死守・・・という感じでもありませんでしたから」
「空城の計とかでもなく?」
「はい。それは葵様や悠季も警戒して、草に厳重に調査させてから入城したのですが・・・そういった計略の類というわけでもありませんでした。鬼は守勢が苦手・・・・と言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、兵の被害もほとんどありませんでしたし」
「そうか。それを対人戦で考えたらどうだ?」
「だとしたら、何かを企んでいるようで・・・正直、気味が悪いですね」
「綾那、手筒山城攻めをすっごく頑張ろうと思って、一真様と一緒に遊ぶ約束したです・・・・。でもこれじゃ、全然気持ちよくならないです」
「俺も同じ理由さ」
「にゃ?」
「綾那が苛立っているのと同じ理由で、俺も少しな」
「そうでしたか・・・・」
そしたら綾那はイライラしていないそうだ。俺から見て敦賀城は呆気なかったからだしな。それにライダーキックで終わらせたけど。城門破壊して後、鬼が出てくるのかと変身解除しなかったし。
「でも、一真様がそんなにお城攻め大好きだったとは思わなかったです。やっぱり観音寺城みたいに、こっそり忍び込むの楽しいですか?」
「戦うのは好きだけど、城攻めはそんなに好きではないよ」
「綾那と同じ理由なのに、城攻めはそんなに好きじゃないですか・・・・?」
「綾那、それはそういう意味じゃないよ」
「うぅぅ・・・。一真様は時々すっごく難しいこと言うです」
「悪かったって、あまり気にするな」
と言ったが気にされるんだな。これが。
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