十五章 幕間劇
あやとり勝負
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!」
俺の手作り和菓子を賭けた戦いだけど、あまり緊迫感はない。烏たちには勝っても負けてもお菓子あげるつもりだし。
「・・・・・」
「・・・出た!出ました!お姉ちゃんの必殺技!月にむらくも!」
「ふむ。これ以上の技はないな。俺の負けでいいや」
「いいの?」
「ああ、かまわん。ここまで複雑になると、勝負にならないから」
と言って烏の勝ちになったが、勝った気がしない烏。でも俺が作るから、勝っても負けても作る予定だったし。
「雀ね、雀ね、羊羹食べたい!おまめの入ったやつ!」
「・・・・・」
「お姉ちゃんは、栗が入ったのがいいって!」
「私はお干し菓子がいいですわ!あの、口の上でとろける食感!たまりませんの!」
「ふむふむ。羊羹の豆入りに羊羹栗入りに干し菓子ね。あとは何食いたい?作れる範囲ならできるが」
「お抹茶味のようかんもあるって聞いたけど作れる?」
「・・・・・」
「お姉ちゃんは、梅の実をこしたのが入ってるのがあるって聞いたって!」
「抹茶は作れるが梅か。作ったことないが、なんとかしよう」
洋菓子も得意だけど、和菓子も意外と得意なんだよね。主に女性隊員からのオーダーで作るときもあるけど。材料から作るけど、時間を操る事が出来るからすぐできちゃうけど。
「雀、三日前からご飯抜きにする!一生分の和菓子を食べるの!」
「・・・・・」
「ふええ、お姉ちゃんは一週間前から!?気合入ってるね!」
「なんの!それでしたら私は一か月前から抜いて、その日に備えますわよ!」
おいおい。抜いてどうするんだよ。それじゃあ戦のときに腹が減ったらどうするんだか。俺はスマホにあるメモで打ってから、すぐに持って来るよと言って陣幕から出てからトレミーに戻った。
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