暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十五章 幕間劇
あやとり勝負
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っ)」

「さすがですわね、ハニーは。烏さんもですけどハニーも何でも出来て不得意なのはないって感じですわ」

「(ぴくぴくっ)」

なんか、烏の表情が引きつっているな。

「お兄ちゃんはあやとりだったら天下取れちゃうね」

「ははは。大袈裟だな。これで取れたら苦労もしないさ」

「(ぴくぴくぴくっ)」

烏の額に、うっすらと青筋が見えたような気がする。

「・・・・・」

「ん?どうしたの、お姉ちゃん」

「・・・・・」

「ふん、ふんふん・・・・ほええ?」

「なんて言ったんだ?」

「お姉ちゃんが、お兄ちゃんとあやとりの対戦で勝負したいって」

「勝負?」

「・・・・・」

「どちらがあやとり日本一か、ここではっきり決めましょう、だって!」

日本一決定戦ねぇ。烏は負けず嫌いなのか。

「あら、面白いじゃありませんの!この勝負、しかと見届けますわ」

「よし、じゃあ雀も立ち会うの!」

「(キリッ)」

いつの間に立会人が出来てるし。勝負なんてしなかったが、ここで決めるのも悪くはない。

「じゃあ、やるか」

「そうこなくては!」

「じゃあ、先手はお兄ちゃんから!」

烏が梅に教えている間に、昔やってたのを思い出していた。あとデータ状にあったので、創作のもやってたからな。

「じゃあ・・・山!」

「・・・・・」

「お姉ちゃんのは亀だね」

「・・・・橋!」

「・・・・・」

「お姉ちゃんのは塔!」

ふむ、烏は手強い相手だな。だけど、負けてたまるかっつうの。

「・・・こう長引くと、仕合事体地味に見えてきますわね」

いや、これ相当地味な戦いだぞ。

「そうですわ」

なかなか勝負がつかない中で、梅は何かを思いついたのかぽんと手を叩いた。

「ただ仕合をするだけじゃ、つまらなくありませんこと?」

「ほえ?」

「どうせなら何かを賭ければ、もっと緊迫した仕合になりましてよ!」

「おいおい。ここは賭博場じゃねえんだぞ」

「あっ!あー!!雀、いいこと思いついた!」

「一応聞くが、何だ?」

「お姉ちゃんが勝ったら、雀たちを恋人にしてくれるっていうのはどう!?」

烏はキラキラした目で見てたが。

「駄目に決まっているだろうに。俺は物じゃないんだから」

「えー、ダメなの!?」

「・・・・・」

「当たり前だ。勝ち負けで決まるなんて俺は嬉しくもないな」

何か知らんが烏はしょんぼりしてたような気がする。本気にしてたのか?

「ハニーを景品にするのは駄目ですの。違う物にしないと」

「うーん、うーん、他に欲しい物・・・・・なんだろうなあ・・・・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ